『ニューヨーク1997』 © 1981 STUDIOCANAL SAS - All Rights Reserved.『ザ・フォッグ』 © 1979 STUDIOCANAL All Rights Reserved.『ゼイリブ』 © 1988 STUDIOCANAL S.A.S. All Rights Reserved. (c) Getty Images
ホラー映画の帝王!ジョン・カーペンター監督作品おすすめ10選!
7.『クリスティーン』(83)
スティーヴン・キングの同名小説の映画化。内向的な少年アーニーは、学校の帰り道にスクラップ寸前の車“クリスティーン”を見つける。一目惚れした彼は車の虜となるが、“彼女”はただの車ではなかった。自らの意思を持ち、“彼女”の美と自尊心を傷つける人間を襲う、恐ろしい車だったのだ。そんな事とはつゆ知らず、アーニーは大金をはたいて、“彼女”を手に入れるが…。
破壊不可能の車が引き起こす怪現象を描いたサスペンス・ホラー。スティーヴン・スピルバーグ監督『レディ・プレイヤー1』(18)では、「クリスティーン」という名の車がレースシーンに登場していることでも有名。
8.『ゼイリブ』(88)
『ゼイリブ』© 1988 STUDIOCANAL S.A.S. All Rights Reserved.
SF・ファンタジー&ホラー映画アカデミー最優秀音楽賞ノミネート。異星人による姿なき侵略を描いたカルト的人気を誇るSFサスペンススリラー。仕事を求めとある町に流れ着いたネイダは、ある日、教会で謎のサングラスを拾う。そのサングラスをかけると、人間に見えていた人物が、本来の地球侵略をもくろむエイリアンの姿に見分けられるのだった。街を見渡すと、姿なきサブリミナル侵略が始まっていた。ネイダは同志と共にエイリアンとのゲリラ戦に臨む。
主演を務めた80年代の全米人気プロレスラー、ロディ・パイパーと『プラトーン』(86)のキース・デヴィッドが繰り広げる、サングラスをかけるかけないで争う伝説のプロレスシーンは必見!
9.『マウス・オブ・マッドネス』(94)
ポルトガルで開催されているポルト映画祭で批評家賞受賞。現実と小説の中の世界が交錯する幻想的な怪奇ホラー。保険調査員のジョンは失踪した作家サター・ケーンの捜索を依頼される。やがてジョンは編集者のリンダとともに、ケーンの小説に出てくる架空の町にたどり着く。不可解な出来事が相次ぐ中、ジョンはケーンを見つけるが、彼の新作小説「マウス・オブ・マッドネス」に絡む恐ろしい企みを知る一方、次第に正気を失っていくことに…。
主演は『ジュラシック・パーク』シリーズのサム・ニール。怪奇小説家H・P・ラヴクラフトの作品群に触発された戦慄のストーリーとなっている。
10.『ザ・ウォード/監禁病棟』(10)
精神病院の監禁病棟に収容されたヒロインが体験する戦慄の恐怖を、スリリングに描き出した傑作。20歳の少女クリステンは、身に覚えのない放火の罪で精神病院に収容されてしまう。病棟には精神状態に問題を抱えた同年代の少女ばかりが隔離されており、クリステンは彼女らとは違うと自負していたが、担当医との面接で自分の名前以外の一切の記憶を失っていることに気づく。さらにその夜、廊下を歩く奇妙な女性を目撃したことから事態はさらに混迷していき……。
カーペンターが10年の沈黙を破り、長編劇場映画のメガホンをとったサイコホラー。
ジョン・カーペンター レトロスペクティブ2022
1月7日(金)、ヒューマントラストシネマ有楽町/新宿武蔵野館/UPLINK吉祥寺にて 3週間限定公開