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『プックラポッタと森の時間』八代健志監督 コロナ禍で止まった刻を見つめる【Director’s Interview Vol.180】

『プックラポッタと森の時間』八代健志監督 コロナ禍で止まった刻を見つめる【Director’s Interview Vol.180】

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大藤信郎賞を受けてー〝実験〟の成功と確信



Q:第76回毎日映画コンクール・アニメーション部門大藤信郎賞を受賞されたことに関して、感想をお聞かせください。


八代:息込んで作り始めたのではない私的な小作品でしたから、認められたというのは驚きでしたが、素直にとても嬉しいですね。実験的な作品に贈ると謳っている賞ですが、確かに実験的で、見る側に高いレベルの鑑賞スキルを求める作品だと思うので、ちゃんと伝わるか半信半疑だったんですが……、それでよかった、間違いなかったんだなと大きな自信になりましたね。


Q:私の感想になりますが、『ノーマン・ザ・スノーマン』シリーズや『ごん』など八代監督の人形アニメーションの全作品に地下水のように流れている根底の部分を、全部抽出したような作品だと思いました。


八代:そう言ってもらえると嬉しいな。それを大藤賞という形で認めてもらえたのは一層ありがたいとも思います。



『プックラポッタと森の時間』(C)TAIYO KIKAKU Co., Ltd./TECARAT


Q:新千歳空港国際アニメーション映画祭でご覧になった方がSNSで感想を書いて下さっています。好意的なご意見が多く、「スタジオ撮影より活き活きして見える」「セミと人形を一緒に撮ったのが斬新」「コロナで家を出られないことが多かったから、森の映像が新鮮だった」「ジーンときた」など。こういった反応をどう思われますか。


八代:僕も日本の身近な森っていいよねと思いながら生活しているので、そこを感じてもらえていたら嬉しいです。絵画のように綺麗な映像ではないけれど、森の中を一緒に歩く時間みたいなのを感じてもらえたらいいですね。


スタジオで撮るより活き活きして見えるというのは、僕も同じように感じていて、そういう空気を映像化できないかなと思って始めたロケコマ撮りだったので、そこに引っかかってもらえるのはすごく嬉しいです。


Q:活き活きして見えるという点では、監督がすごく楽しんで撮っているのを感じます。特に、カメラがコマ撮りで動き出すところとか。


八代:あれは見ている人も嘘ごとだとわかっているからできる、遊び心ですね(笑)。





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