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『MIRRORLIAR FILMS Season2』柴咲コウ監督 包み込む優しさが社会全体にあるように【Director’s Interview Vol.181】

『MIRRORLIAR FILMS Season2』柴咲コウ監督 包み込む優しさが社会全体にあるように【Director’s Interview Vol.181】

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少し動いている画角が心地よい



Q:技術的な面についてもお聞かせください。劇中では常に動いているカメラも印象的でしたが、何か意図はあったのでしょうか。


柴咲:実はピタッと止まった画角が苦手でして、何か意味があるのではないかと、画面をくまなく見過ぎてしまうんです。逆にカメラが少しでも揺れていると、人の感情の移り変わりと同じ感じがして、気にせずに見ることができます。だから今回はほとんど手持ちですね。私自身が出てくる引きのカット以外は、カメラはほとんど揺れています。


当たり前ですが、みんな生きているから心臓も動くし血も巡っている。そういう意味でも止まっていることが不自然だと思ってしまう。直線的なものや、真っ白い世界など、何かを象徴したいときにはカメラを固定するかもしれませんが、自分の基本としては、ちょっと動いてる方が心地良くて好きですね。

 


『MIRRORLIAR FILMS Season2』柴咲コウ監督


Q:今回は15分以内に収めるという条件がありましたが、編集作業はいかがでしたか? 


柴咲:自分がお芝居をしている時は、カット割りが多い監督がいたら「これ要らなくない?」って現場でカットを削ったりしていました(笑)。編集ではコンマ5秒や1秒をせめぎ合っていると聞いても、「そう?」みたいな感じで「足りなかったらどうしよう」ぐらいにしか思って無かった。でも実際に15分ピッタリを目指して編集してみると、うまくハマらないんです。人の息遣いや間合いを大切にすると、どうしても伸びていってしまう。何でもない引きのカットでも、そこで何かを感じて欲しいと思うと、3秒だったカットも6秒くらいに伸ばしたくなる。編集してみて“間”の大切さを実感しました。


ただ今回は、15分以内という条件があったおかげで、映画全体としても観やすかったし、皆さんの作品と並んだ時にいろいろ勉強になりました。「この方は、こういうふうに切り取るんだ」「一瞬のカットもこれだけ長く使うんだ」「長回しでこういうふうに持ってくんだ」などなど。いろいろ興味深かったです。





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