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『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』ジェームズ・マンゴールド監督 スピルバーグが言った重要な言葉とは【Director’s Interview Vol.325】

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『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』ジェームズ・マンゴールド監督 スピルバーグが言った重要な言葉とは【Director’s Interview Vol.325】

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ジョージ・ルーカスとスティーブン・スピルバーグという最強コンビが生み出した『インディ・ジョーンズ』シリーズ。これまでに4作が作られ、その全てはスピルバーグが監督してきた。シリーズ最終章と言われている本作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』では、スピルバーグは製作総指揮にまわり、監督のバトンはジェームズ・マンゴールドに引き継がれた。『LOGAN/ローガン』(17)、『フォードvsフェラーリ』(19)など、アクションとドラマを両立させる手腕に定評のあるマンゴールド監督だが、この伝説的シリーズにどう挑んだのか? スピルバーグに言われたという重要な言葉とは? 話を伺った。



『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』あらすじ

ハリソン・フォード演じる大ヒットシリーズ「インディ・ジョーンズ」がこの夏、最後にして、最大の冒険へ。“人類の歴史を変える力”を持つ究極の秘宝《運命のダイヤル》を巡り、考古学者にして冒険家のインディが、因縁の宿敵、元ナチスの科学者フォラーと全世界を股にかけて陸・海・空と全方位で争奪戦を繰り広げる!


Index


「運命のダイヤル」というアイデア



Q:何年も前から『インディ5』の企画は動いていたそうですが、どういう経緯で参加することになったのでしょうか。


マンゴールド:私はまず脚本家としてこの企画に参加したんだ。2年前にね。シリーズのファンだったし、スティーブン(・スピルバーグ)やジョージ(・ルーカス)、もちろんハリソン(・フォード)は私のヒーローだ。彼らと一緒に仕事をする、またとないチャンスだと思ったよ。ただし、そのためにはちゃんとした脚本を書かなくてはいけない。というのも自作ではいつも、自分で脚本を書くか、脚本家にアドバイスをするかしていたので、本作でもそうしたかった。だからまず、自分の納得が行く脚本を書き、それが出来上がってから監督するというプロセスを踏んだんだ。


Q:ということは「運命のダイヤル」はあなたのアイデアですか?


マンゴールド:そう、私だ。なぜ、そのアイテムにこだわったかというと、ハリソンの年齢によるところが大きい。私が最初に抱えていた問題は、(当時)79歳になる役者を主人公に、どうやってインディ・ジョーンズの話を語るべきなのかだった。老いを考えるべきだし、ヒーローの晩年とはどんな感じなのか。そういう問題に触れずにこのシリーズを語ることは不誠実だと思ったんだ。



『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』©2023 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.


Q:時代設定を1969年にしたのもインディの年齢を考えてですか?


マンゴールド:そう。60年代後半に時代設定を置くという発想は、インディが70歳だったらどんなヒーローになっているのかという構想と深く関わっている。具体的に69年にしたのは、この年にアポロ11号の月面着陸があり、その偉業に尽力したのは元ナチス党員の科学者ヴェルナー・フォン・ブラウンだった。そのフォン・ブラウンの要素を今回のヴィラン、マッツ(・ミケルセン)が演じたフォラーに持ち込んだんだ。そういう人物が悪魔的な計画を進めているというのは面白いだろうと思ってね。


Q:「運命のダイヤル」というアイデアはどうやって生まれたんですか?


マンゴールド:これもインディの年齢に深く関わっている。人間、老齢に差し掛かると、“時間を巻き戻したい”、“あのときに戻って違う選択をしていたらどんな人生になっていたんだろう”‥‥そういうことを考えると思わないかい? そんな想いを込めたのが“運命のダイヤル”というアイテムなんだ。人間が人生の晩年を迎えるとはどういうことなのか、それを正直に描いたのがこの映画なんだよ。




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