(c)2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
『マレフィセント2』3面上映×4Dで飛行シーンに没入!「4DX with ScreenX」体感レポート
視界に入りきらないほどの映像に「包まれる」
「4DX with ScreenX」の鑑賞料金は、通常の鑑賞料金に+1,500円(ららぽーと沼津は1,400円)。グランドシネマサンシャイン内だと、3Dは+400円、IMAXは+700円、IMAX3Dと4DXは+1100円だから、値段的にも最上級となる。その分、内容にも期待が膨らむというものだ。ちなみに、ScreenXは+600円なので、単純計算だと200円お得。
映画館のスクリーンに向かうまでの景色は、大体ゲートを抜けると客席の脇につながっているもの。しかし今回の「4DX with ScreenX」で興味深かったのは、ゲートを抜けて扉の内に入ると、既にスクリーンが広がっているということだ。通常であれば客席横にある壁が、スクリーンになっているというScreenXならではの光景といえよう。
ちなみに、メインスクリーンは幅13.6m×高さ5.8mとのこと。客席は全160席(16×10列)だが、4D上映館の中でも前方にしっかりスペースがある方で、荷物を置くことができるため便利だ。4D上映の多くは、鑑賞前に荷物を預けるパターンが多いが、グランドシネマサンシャインではロッカー利用のほか、リュックサック程度なら持ち込みも可能。危険がないように上映前にスタッフがチェックするという、さながら遊園地のアトラクションのような手厚さが印象的だった。
さて、上映開始である。まず気分を高揚させてくれるのは、ウォルト・ディズニー・スタジオのあのロゴが、いきなり3面スクリーンいっぱい、270度で広がることだ。実際、観客の多くが、頭を左右に動かして視界いっぱいに広がる映像に驚嘆していた。筆者が鑑賞したのはF列とちょうど真ん中の席だったが、正面を観ているだけでは視界に収まりきらないのだ。
4DX with ScreenX
逆に言えば、最後尾から観ても、真ん中で観ても、それぞれ違った体験になるということ。最後尾から観れば悠々とした気持ちで画面が拡張する姿を楽しめるだろうし、真ん中辺りで観れば視界以上に画面が拡張するギミックを通して、作品世界により深く陶酔できるはずだ。
眼前に広がる光景に圧倒されていたら、共鳴するように4DXが効果を発揮し始める。後ほど作品の中身については詳しく紹介するが、『マレフィセント2』は主人公のマレフィセント(アンジェリーナ・ジョリー)が空飛ぶ魔女のため、冒頭から末尾まで、飛行シーンが連続する構成になっている。このつくりが、ScreenX、4DXと抜群に相性が良い。
4DXの座席の可動は「揺れる」というよりは「うねる」に近く、マレフィセントが急上昇や急降下するシーンにおいては、画面のスピード感も相まって「重力」を強く感じられる。さらに風(前から吹きかけるもの・座席のヘッドレスト部分から出る温風など数パターンあり)や水(液状のもの、水蒸気などこちらも多種あり)などが組み合わさることで、観客はマレフィセントと“同化”し、風を切って空を舞う感覚を追体験できるのだ。
その際の視界は270度いっぱいに画面が広がっているため、言ってみればVRに近い状態。ただ、VRは視界に特化した没入感があるが、「4DX with ScreenX」においては五感すべてで“味わう”ため、より生きた感覚として体に刻まれていく。