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『サタデー・ナイト・フィーバー』大ヒットしたサウンドトラック、ブレイクしたトラボルタを、裏で仕掛けたプロデューサー

(c)Photofest / Getty Images

『サタデー・ナイト・フィーバー』大ヒットしたサウンドトラック、ブレイクしたトラボルタを、裏で仕掛けたプロデューサー


 『サタデー・ナイト・フィーバー』(77)はディスコ・ブームに火を点け、ビー・ジーズによる同名のサウンドトラックは世界で4,000万枚売れ、マイケル・ジャクソンの”スリラー”に抜かれるまで史上最高のセールスを記録。また、ディスコ時代を取り巻く、音楽、ダンス、サブカルチャーのあらゆる側面を浮き彫りにした映画史に残る作品として、2010年にアメリカ議会図書館によって”国立映画登録簿”に保存される。他に登録されている映画としては、『2001年宇宙の旅』(68)、『アメリカン・グラフィティ』(73)、『エイリアン』(79)、『地獄の黙示録』(79)、『バック・トゥ・ザ・フューチャ―』(85)等がある。



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トニーのモデルはモッズだった!?



 物語は、イギリスの作家、ニック・コーンが、1976年に”ニューヨーク・マガジン”に発表した小説「Tribal Rites of the New Saturday Night」に基づいている。ニューヨークのブルックリンに住む労働者階級の青年、トニー・マネロが、毎週土曜の夜にディスコに繰り出し、ディスコ・キングとして華々しい脚光を浴びる。階級社会の現実と地域社会の人種的緊張の中で、ダンスに夢を託すトニーの青春を描いた原作は、当初はノンフィクションとして売り出された。



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 しかし、発売から20年が経過した1990年代半ば、コーンはトニー・マネロのキャラクターがフィクションであることを認める。日常生活の鬱屈をダンスフロアで発散するトニーとは、実は、コーンが編集者の指示で訪れたブルックリンの”ディスコ2001オデッセイ”で、偶然出会った1人の若者と、生まれ故郷イギリスで交流があったクラブ愛好家のモッズの友人とをミックスした、虚構のキャラクターだった。


 ハリウッド映画を介して世界を席巻したディスコ・キングが、同じサブカルチャーでも、 イギリスから生まれたモダニストが主なベースになっていたとは、少し皮肉な話である。



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