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『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』はみ出し者たちを繋ぐPOP&ROCKの意味とは

(c)Photofest / Getty Images

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』はみ出し者たちを繋ぐPOP&ROCKの意味とは

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アイ・ウォント・ユー・バック!



 後ろ向きな企画で、寄せ集めのチームを描いた『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』だったが、フタを開けてみれば、それまでのマーベル映画の記録をほとんど塗り替えるヒットを飛ばす。


 続く続編『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』も前作を超えるヒットを飛ばし、ジェームズ・ガンはMCUの中核メンバーとして『アベンジャーズ /インフィニティ・ウォー』(18)のエグゼクティブ・プロデューサーにも名を連ねることになる。その一方で、トランプ大統領の人種差別的な政策や発言に対し、反対の意をツイッターで表明していく。そのことで逆恨みしたアメリカのネトウヨ「オルト・ライト」によって、過去の小児性愛やエイズ、ホロコーストなどへの悪趣味なジョークのツイートを掘り起こされてしまう。この何年も前のツイートを問題視したディズニー側の過剰な対応により、予定されていた『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』3作目の監督を解任されてしまうのだ。



『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(c)Photofest / Getty Images


 この解任に対し、まずドラックス役デイヴ・バウティスタが「もし、ディズニーがジェームズ・ガンの書いた3作目の脚本を使わないのなら、出演契約は解除する」と表明。続いてピーター役のクリス・プラットを始め、ゾーイ・サルダナ、マイケル・ルーカー、カレン・ギラン、ヴィン・ディーゼル、ブラッドリー・クーパー、ポム・クレメンティエフ、そして弟のショーン・ガン、もちろん先出デイヴ・バウティスタも加えた連名によるジェームズ・ガン監督復帰を願う公開書簡が発表される。


 “ジェームズの悪趣味なジョークを擁護するつもりは無い”としながら、“私たちは何年もの間、撮影現場でジェームズと仕事を共にしているから、彼のジョークに対する謝罪が心の底からの真実の言葉だと信じているし、信頼しているし、彼を愛している。”


 “はみだし者たちのつぐないを描いた物語のために、私たちを選んだジェームズはみんなの人生を永遠に変えた。つぐないの物語を今ほど強く信じたことは無い。友人のジェームズと再び仕事ができる日を楽しみにしている。”この書簡は連名者の署名に“ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーより”と結ぶ。


 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』最後を飾る曲はジャクソン5の名曲「 帰ってほしいの  」である。


ジャクソン5「帰ってほしいの」


 “もう一度ボクにチャンスをくれよ。キミに帰ってきて欲しいんだ。”


 ジェームズ・ガンは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー vol.3』で帰ってくる。



※参考資料

ウェイン町山のLA秘宝」DVD

悪魔の毒々映画をカンヌで売る方法」DVD

2018年7月30日 クリス・プラットによるインスタグラムへの投稿



文: 侍功夫

本業デザイナー、兼業映画ライター。日本でのインド映画高揚に尽力中。



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