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『ジャッカス・ザ・ムービー』のバカバカしさで閉塞感を笑い飛ばせ!

(c)Photofest / Getty Images

『ジャッカス・ザ・ムービー』のバカバカしさで閉塞感を笑い飛ばせ!

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『ジャッカス・ザ・ムービー』あらすじ

アメリカでは全米CS放送史上最高視聴率を獲得し、TV放映を観た多くの大人&小学生たちがマネして大怪我を負い、社会問題にまで発展した超大問題番組「ジャッカス」。その伝説のバカ番組が映画化!お馴染みのイカれたメンバーがおバカな企画にチャレンジする。



スマートフォンの動画撮影技術の向上と、ツイッターやユーチューバーの台頭により、世界には信じられないようなバカバカしい映像が溢れている。そんな昨今の風潮の礎を作った伝説の番組こそ「ジャッカス」である。


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ジャッカス誕生!



 ジョニー・ノックスビルは俳優になろうと、エキストラ出演をしたり演劇学校へ入学するなど、チャンスを伺っていたが上手く行かず。食い詰めて考え抜いた末、ドキュメンタリー・ライターのハンター・S・トンプソン(映画『ラスベガスをやっつけろ』(98)でジョニー・デップが演じた人物)の、対象を観察するのではなく、対象の中に入り対象そのものになる「ゴンゾー・ジャーナリズム」にヒントを得る。


 自らの身体を実験材料とし、暴動鎮圧用のビーンバッグ弾(ショットガンの小さな弾を袋に詰めて袋ごと撃ち出すもの)で撃たれたり、スタンガンで股間を撃たれたり、防弾チョッキを着て38口径のピストルで撃たれる。といった、死なないだろうけどやりたくない事にチャレンジしまくり、その様子をビデオに収めてスケボー雑誌「Big Brother」に投稿する。



『ジャッカス・ザ・ムービー』TM,(R)& Copyright (C)2005 by Paramount Pictures. All Rights Reserved.


 そのバカバカしさに感銘を受けた編集者ジェフ・トレメインは、雑誌のビデオ版「Number Two」(う○この隠語)にノックスビルのビデオを収録すると、その動画がカルト的な人気を得るのであった。


 同時期。プロ・スケーターのバム・マージェラは自分のバンド「CKY」の仲間とスケート・ビデオ「CKY」を発表する。メインはマージェラがスケボーで華麗にトリックを決める姿だが、合間に挟まれるのは、バムによる両親への度を越えたイタズラや、ショッピング・カートを使ったスタントなど、こちらもやはり素晴らしくバカバカしいもので、その姿がトレメインの目に留まる。


 トレメインは、ノックスビルやマージェラのバカバカしいスタントやイタズラをまとめた番組が作れないか? と、思いつくも当時はまだ一介の雑誌編集者で、何をどうすれば良いのかも解らなかった。とりあえず高校の先輩だったスパイク・ジョーンズに渡りを付けると、イッチョカミさせろと製作総指揮に名乗り出てくれた。この就任で一気に企画が動き出す。


 トレメインは、サーカス学校の卒業生スティーボーや小人症のプロ・スケーターのウィーマンなどをメンバー「ジャッカス・クルー」に引き込み、プロモーション映像を作成しプレゼンを始める。とたんにサタデー・ナイト・ライブやコメディ・セントラル、MTVといった有名大手から色よい返事を貰い、中でも一番好条件であったMTVと契約を決める。


 斯くして、テレビ・シリーズ『ジャッカス』が誕生するのであった。



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