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『ツイン・ピークス (TVシリーズ)』デヴィッド・リンチの<赤>と 『ウエスト・サイド物語』の<赤>

『ツイン・ピークス (TVシリーズ)』デヴィッド・リンチの<赤>と 『ウエスト・サイド物語』の<赤>


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リチャード・ベイマーとラス・タンブリンの共通点



 リチャード・ベイマーとラス・タンブリン。この二人のキャリアには、いくつかの共通点がある。まず、二人は子役出身であるという点。例えば、リチャード・ベイマーはモンゴメリー・クリフトとジェニファー・ジョーンズが共演した『終着駅』(53)に、ラス・タンブリン(当時の名義はラスティ・タンブリン)はエリザベス・テイラー主演の『花嫁の父』(50)に、その少年時代の姿を確認することができる。


 その後、『アンネの日記』(59)で注目されたベイマーと、『青春物語』(57)でアカデミー助演男優賞候補となったタンブリンは、アカデミー作品賞に輝いたミュージカル映画『ウエスト・サイド物語』(61)に出演。彼らの出世作であり代表作にもなったという共通点もある。



 この時期ベイマーは、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(19)の題材となって近年再注目されたシャロン・テートと知り合い、彼女をエージェントに引き合わせるなどして映画界に引き入れたひとりだった。またタンブリンは、日米合作の『フランケンシュタインの怪獣 サンダVSガイラ』(66)に出演するなど、映画史における特筆すべき動向を残している。


 さらに二人は、ハリウッドの表舞台から姿を消した時期があるという共通点まである。1960年代半ば、ベイマーはミシシッピ州で公民権運動に参加。一方のタンブリンは、1970年代半ばから80年代にかけて振付師として裏方に回ったからだ。彼らのフィルモグラフィに空白の期間があるのはそのためである。


 そんな経緯から、“忘れられたスター”だった二人が、突如として表舞台へ復活を果たしたのが、1990年にアメリカで放送が始まったデヴィッド・リンチ監督によるテレビドラマ「ツイン・ピークス」だったのだ。このドラマでベイマーは、グレート・ノーザン・ホテルなどを経営する地元の名士ベンジャミン・ホーンを、タンブリンは精神科医のローレンス・ジャコビーというアクの強い役をそれぞれ演じている。


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