2020.06.20
『アタック・ザ・ブロック』あらすじ
ロンドンの公共団地で、不良少年たちが女性を脅して金品を恐喝していたところ、突如、隕石の落下しエイリアンが出現。不良少年たちは驚きつつも、ひるむことなく反撃して叩き殺したが、その直後、次々と隕石が飛来し、最初の時よりも大きく凶暴なエイリアンが多数出現する。住み慣れた団地で惨劇が繰り広げられるのを目の当たりにし、不良少年たちは反撃を決意する。
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完璧なオープニング
スクリーンに広がる星空。そこに一筋の光りを放つ流星が見え、空には花火も上がっている。カメラが徐々に下を映し出すと、地下鉄から出てきた女性に焦点が合う。女性は携帯で話しながら歩いているが、壁に落書きが見えてきた辺りで、だんだんと人気がなくなってくる。そこに現れたのが、顔にバンダナを巻いて正体を隠した少年たちだ。
リーダー格の少年が、女性に携帯を渡すよう脅す。女性が持ち物を落としながらテンパっていると、リーダー格は苛立って「指輪を出せ」とさらに脅す。指輪がようやく女性の指から抜けたところで、彼らの後ろにある車に何かが落ちてくる。逃げ出す女性。車から飛び出す得体の知れない生物。少年たちは自転車に飛び乗り、逃げた生物を追う。
追いついた先で、少年たちが持っていた爆竹を投げると、見たこともない生物が花火の光に浮かび上がる。彼らはその生物をナイフで仕留め、「ロンドンへようこそ、マザーファッカー!」と叫ぶ。そこに、この映画のタイトル『アタック・ザ・ブロック』のタイトルが映し出され、ロンドンの夜景にそびえ立つブロック(高層団地)が見えてくる……。
ここから映画は、予測不能の展開を一気に突き進むことになる。
ちなみに花火は、イギリスのお祭り「ガイ・フォークス・ナイト」によるもの。ガイ・フォークス・ナイトとは、子どもたちが花火をならし、かがり火をたくイギリスの習慣だ。
エイリアンは花火に紛れて襲来したのだ。