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『神経衰弱ぎりぎりの女たち』ハイヒールとタイトスカートで世界に挑む!鬼才アルモドバルの快作、その魅力に迫る

『神経衰弱ぎりぎりの女たち』ハイヒールとタイトスカートで世界に挑む!鬼才アルモドバルの快作、その魅力に迫る


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単館公開でロングランヒット!



 長編映画を監督して以来、2020年で40年目を迎えるスペインの鬼才ペドロ・アルモドバル。カンヌ国際映画祭や米アカデミー賞で高評価を得た新作『ペイン・アンド・グローリー』(19)は自伝的な要素を盛り込んだ、彼にとってある意味区切りの作品で、長きにわたる映画人生活を振り返るものでもあった。


 そもそも、アルモドバルのキャリアのターニングポイントとなったのは、1988年の『神経衰弱ぎりぎりの女たち』だ。日本では89年に公開されたが、独特の色彩感覚と弾けたストーリーは観客を魅了し、単館公開ながらロングランヒットを記録した。ここでは、アルモドバルの名を日本のシネフィルの間に広く知らしめた、本作の魅力を振り返ってみようと思う。


 ちなみに、日本で最初に劇場公開されたアルモドバル作品は本作ではない。『マタドール/炎のレクイエム』(86)が『神経衰弱ぎりぎりの女たち』より8か月ほど早く日本公開されていた。が、このエロチック・サスペンスは二週間限定の上映で、ビデオリリース時の箔付けのための劇場公開の要素が強く、宣伝費もかけられず、公開時はさほど注目を集めなかった。作品的には狂気の愛を描いた力作で見ごたえ十分なのだが、アルモドバルの名が浸透するにはクレージーでポップなコメディ『神経衰弱ぎりぎりの女たち』を待たねばならなかったのだ。



 『神経衰弱ぎりぎりの女たち』の舞台はマドリード。ヒロイン、ペパは同棲相手イバンに突然、留守電メッセージで別れを切り出されて動揺を隠せず、相手に連絡を取ろうとしても捕まらず、イライラをつのらせていた。イラついているのは彼女だけではない。イバンの20年前の恋人ルシアも彼を忘れられず、国を離れようとしている彼に怒り心頭。


 一方、ペパの友人カンデラは、そうとは知らずにテロリストと一夜を過ごしてしまい、逮捕されるのではないかと怯えている。そんな彼女たちに、イバンとルシアの間に生まれたイケメンの息子カルロスやその婚約者マリサが絡み、騒動は膨れ上がる。



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