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『キングスマン』軽妙洒脱なチャラさを取り戻した、新しいスパイ映画

『キングスマン』軽妙洒脱なチャラさを取り戻した、新しいスパイ映画

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ガゼル登場!



 「スーツは現代人の甲冑だ。」


 ハリーはエグジーにこう嘯く。『キングスマン』のスパイたちは高級仕立て店「キングスマン」で仕立てたオーダーメイドのスーツを身につけているのだが、彼らが持つ武器もキングスマン流なおしゃれに気を使ったものだ。傘には銃が仕込まれ、指輪は電気ショック、ライターは小型爆弾、万年筆には遠隔起動が出来る毒が仕込まれている。


 これらは007が「Q」から支給される、日用品や腕時計に仕込んだ「秘密兵器」にあたるものだがキングスマンの場合、オーバーテクノロジー気味なカリカチュアが愉快なものになっている。



 アクション場面は、パルクールとコンバット・シューティングをミックスした華麗なものだ。しかも、それらの場面はコマ落とし撮影の長回しで一気に様々なアクションを魅せていく贅沢なものになっている。ハリーが教会で見せる大殺戮や、エグジーがヴァレンタインの要塞に乗り込む場面は、めまぐるしくも爽快なシーンである。


 そして、本作のレベルをさらに一段階押し上げたのがソフィア・ブテラ演じる殺し屋「ガゼル」の存在だ。膝から下に鋭利な剣が仕込まれた義足をつけ、キングスマンのエージェントを文字通り“真っ二つ”にしていく。


 ブテラは本作での存在感が認められ、以降『スター・トレック BEYOND』(16)『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女 』(17)など、人間に収まり切らない魅力に溢れた人外役に起用されていった。



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