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『ようこそ映画音響の世界へ』“映画中毒”を加速させる、目から鱗のドキュメンタリー

『ようこそ映画音響の世界へ』“映画中毒”を加速させる、目から鱗のドキュメンタリー


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スピルバーグからノーランまで、名だたる名匠が登場



 音響――音の“響き”を作り出す者たち。耳から、心までを震わせるエキスパート。

 彼らの仕事、そして創造性に迫ったドキュメンタリーが、日本公開を迎えた。


 『ようこそ映画音響の世界へ』は、音楽にとどまらず、映画における全ての“音”がどうやって生み出され、そこにはどんな想いが潜んでいるのかを解き明かす作品だ。音響技術者にフォーカスしたという点だけでも、映画好きなら興味をそそられるだろうが、出演者たちの豪華度がすさまじい。


 『スター・ウォーズ』(77)のジョージ・ルーカス、『エレファント・マン』(80)のデヴィッド・リンチ、『ジュラシック・パーク』(93)のスティーヴン・スピルバーグ、『ロスト・イン・トランスレーション』(03)のソフィア・コッポラ、『インセプション』(10)のクリストファー・ノーラン、『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した 227 日』(12)のアン・リー、『ブラックパンサー』(18)のライアン・クーグラー……。映画監督に絞っただけでも、錚々たるメンバーが次々に登場し、驚かせてくれる(さらにロバート・レッドフォードまで出演!)。



 こういったいわゆる“舞台裏ドキュメンタリー”では、80~90年代の作品が中心に語られることも少なくないが、直近の映画までカバーしてくれているのが嬉しいところ。やはりどうしても、自分がリアルタイムで観た映画の舞台裏を知りたいものだし、劇場で実際に“体感”しているからこそ、音響の感覚が体内に残っている。そういった意味でも、本作は世代を問わず、あらゆる映画ファンに刺さる設計になっているといえよう。


 さらにありがたいのは、映画音響の歴史を丸ごと総ざらいしてくれる点。1877年の蓄音機の発明、第1回アカデミー賞の作品賞を受賞した『つばさ』(27)などのサイレント映画から、史上初のトーキー映画『ジャズ・シンガー』(27)への変遷、最新の『ブラック・パンサー』に至るまで、映画史が94分の中に凝縮されている。


 通常のレビューであれば、作品の内容に加えて周辺情報等を交えてご紹介していくのだが、こと本作においては作品自体がレアな情報にあふれているため、内容をかいつまんで説明する部分が増えてしまうかと思うが、どうかご容赦いただきたい。



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