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“虚構のリアリティー”をCGに頼らず深化させた、ノーランの傑作『インセプション』

“虚構のリアリティー”をCGに頼らず深化させた、ノーランの傑作『インセプション』

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「他人の夢に侵入する」という虚構をリアルに描く



 2010年公開の『インセプション』は、クリストファー・ノーランにとって7本目の長編監督作。意外なことに、自身が手掛けたオリジナル脚本の映画としては1998年のデビュー作『 フォロウィング』以来となる2本目だ(『 メメント』は弟ジョナサン・ノーランの短編小説が原作、『 インソムニア』はリメイク、『 プレステージ』も原作小説あり、そして『 バットマン ビギンズ』『 ダークナイト』はもちろんコミックが原作)。


 6,000ドルという超低予算で自主制作した『フォロウィング』に対し、ワーナー・ブラザースと組んだバットマン映画2本と『プレステージ』という大作の成功によりスタジオから信頼を得たノーランは、10年近く温めてきたアイデアを大規模予算の映画として実現すべく脚本を仕上げる。ノーランはインタビューで、「人間の心から生まれる夢は無限大なので、夢の世界を描く映画には無限大の感覚が求められ、そのためには大規模な製作費が必要だった」という趣旨の発言をしている。『インセプション』の予算は1億6000万ドル。『フォロウィング』の実に2万6000倍以上となった。




 「他人の夢に侵入する」というコンセプトと夢の中で展開するフィクションに説得力を持たせるため、ノーランが映像面で追求したのは、現実世界では起こりえない出来事を可能な限りリアルに描写すること。映像のリアリティーを高めるため、極力CGには頼らず、工夫を凝らした実写撮影で斬新なスペクタクルを創造していったのだ。


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