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  4. 『LOOPER/ルーパー』タイムスリップ、特殊メイク、超能力…、複雑な要素をクレバーに織り成すライアン・ジョンソンの手腕 ※注!ネタバレ含みます。
『LOOPER/ルーパー』タイムスリップ、特殊メイク、超能力…、複雑な要素をクレバーに織り成すライアン・ジョンソンの手腕 ※注!ネタバレ含みます。

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『LOOPER/ルーパー』タイムスリップ、特殊メイク、超能力…、複雑な要素をクレバーに織り成すライアン・ジョンソンの手腕 ※注!ネタバレ含みます。

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超能力シーンに影響を与えた大友克洋



 「現在の自分」と「未来の自分」が対決するという構図は、もはやそれ単体でもクライマックスの盛り上がりとして十分なもの。だが、ジョンソン監督はここで惜しげなくさらにもうひと波乱、巻き起こす。本編時間がちょうど後半戦にさしかかろうかという時、新たに「母と子供」を投入し、映画をガラリと転調させてみせたのである。


 二つ目の仕掛けがまさにこの部分で、”シド”という名の少年が凄まじい力を解き放つ時、我々はタイムトラベルやらサスペンスやらのディテールを全てすっとばして、ただ呆然としてこの衝撃を受け止めるしか術がない。



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 冒頭ですでに触れたが、このシーンは大友克洋作品の影響によるものだという。DVD音声解説にてジョンソンは「シドの超能力を表現する上では、『AKIRA』(88)で知られる大友克洋の「童夢」という作品を参考にした。非常に美しく描かれた作品で、強力なテレキネシスを持つ子供が主人公だ」と語っている。


 そもそも高校時代に撮った短編が、オリガミでなんでも作ってピンチを脱する忍者のお話だったり、『BRICK ブリック』のJGLには、アニメシリーズ「カウボーイビバップ」(98-99)の主人公スパイク・スピーゲルが反映されていたり、ジョンソン監督は自作にちょくちょく日本のテイストを掛け合わせてくる。本作の超能力シーンもまさにこうした特性の現れと言えるだろう。



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