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『LOOPER/ルーパー』タイムスリップ、特殊メイク、超能力…、複雑な要素をクレバーに織り成すライアン・ジョンソンの手腕 ※注!ネタバレ含みます。

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『LOOPER/ルーパー』タイムスリップ、特殊メイク、超能力…、複雑な要素をクレバーに織り成すライアン・ジョンソンの手腕 ※注!ネタバレ含みます。


※本記事は物語の核心に触れているため、映画をご覧になってから読むことをお勧めします。


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ライアン・ジョンソン作品の”掛け合わせ”の魅力



 世の中にはゼロからイチを生み出すタイプの映画監督も数多くいるが、ライアン・ジョンソンに関して言えばそうではない。これまでのフィルモグラフィーを俯瞰すると、彼の作品はどれも、既存の作品やジャンルに多大な影響を受けていることが容易に見て取れる。


 例えば、初長編監督作『BRICK ブリック』(05)では、伝統的な「ノワールな探偵物」と「学園ドラマ」というジャンルを大胆に掛け合わせた趣向が画期的だった。そして本作『LOOPER/ルーパー』(12)では、これまた『ターミネーター』(84)や『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(85)、『12モンキーズ』(95)を思い起こさせるタイムトラベル系SFと、町を牛耳る男たちが織り成すギャング物とが融合。さらに後半では、大友克洋作品のエッセンスまで勢いよく放出される。



 ただし、影響を受けているからと言って、従順なしもべのような作品に仕上がっているわけではない。むしろ「ゼロからイチ」とか「イチからニ」とか、そんな単純な数え方では到底追いつかないくらいの突然変異を巻き起こしながら、見ている我々をゾクゾクするような未体験の境地へといざなう。それがライアン・ジョンソンの魅力と言えるのではないだろうか。



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