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『レザボア・ドッグス』何者でもない映画青年たちを男にした、ハーヴェイ・カイテルという存在

『レザボア・ドッグス』何者でもない映画青年たちを男にした、ハーヴェイ・カイテルという存在

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多くの映画ファンに衝撃を与えた至高の一作



 今振り返ると、この映画は10年に1度、出現するかどうかの時代を切り開く一作だったのかも知れない。衣装、セリフ、構成、音楽、バイオレンス、演技・・・あらゆる要素が斬新で刺激的。それでいてグラグラと煮えたぎった熱湯が肌にかかりそうなスリルと緊張感が、最初から最後まで一貫して持続する。果たして本作を観た後で、そのスタイルに影響されずに平静を保てる観客などいたのだろうか。1992年の10月23日、全米でたった19館から始まった興行は、結果的に一度も全米興行収入ランキングのトップ10圏内にエントリーすることはなかったが、その後、世界中で中毒者を増殖させ、抗いようのない力で伝染を拡大させていった。




 その熱狂ぶりは歴然だった。公開からしばらく経って、出演者のマイケル・マドセンが上映館を訪れると、そこには信じられない光景が。なんと観客がセリフをそらんじて一緒に唱えていたのだという。その状態に至るまでに、観客はいったい何度、上映に足を運んだというのか。いや、回数ではない。むしろ重要なのは熱狂の密度だろうか。とにかく本作は、観客の心のマントル部分に深く、太く突き刺さって、相手を根底から突き動かす強靭な力に満ちていたのである。



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