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『ドント・ルック・アップ』もはや『アルマゲドン』的希望はないのか⁉︎ 2020年代の超現実ディザスター・コメディ

NIKO TAVERNISE/NETFLIX

『ドント・ルック・アップ』もはや『アルマゲドン』的希望はないのか⁉︎ 2020年代の超現実ディザスター・コメディ

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アダム・マッケイ、ひとつの到達点



 映画監督、アダム・マッケイは怒っている。ハリウッドを代表するオールスターキャストを招集して挑んだディザスター・ムービー『ドント・ルック・アップ』は、マッケイにとって久々のコメディ映画。『俺たちニュースキャスター』(04)で長編デビューを飾った監督が、今度は笑いを通じて怒りを表明するような一作だ。


 物語の主人公は、天文学者のミンディ博士(レオナルド・ディカプリオ)と大学院生のディビアスキー(ジェニファー・ローレンス)。ふたりは、とある彗星の軌道を計算した結果、約半年後に地球に激突する可能性が極めて高いことを知る。惑星防衛調整局のオグルソープ博士(ロブ・モーガン)の力を借りて、オルレアン大統領(メリル・ストリープ)と首席補佐官である息子のジェイソン(ジョナ・ヒル)に危機を告げるが、ホワイトハウスはまともに取り合わなかった。


『ドント・ルック・アップ』予告


 事態を重く見たミンディとディビアスキーは、マスコミに情報をリークすることを決意。しかしテレビの人気番組に出演するも司会者コンビ(ケイト・ブランシェット&タイラー・ペリー)にはあしらわれ、新聞社の反応も冷淡だ。やがて巨大テクノロジー企業・バッシュのCEO(マーク・ライランス)、超人気歌手とDJのカップル(アリアナ・グランデ&キッド・カディ)、ディビアスキーの恋人・フィリップ(ヒメーシュ・パテル)、年老いたヒーロー(ロン・パールマン)、地元のヤンキー(ティモシー・シャラメ)を巻き込み、騒動は少しずつ大きくなっていく。ところがふたりの奮闘にもかかわらず、事態は遅々として進まず……。


 「彗星の地球衝突を天文学者が防ごうとする」という明瞭なコンセプトを軸に、豪華俳優陣が入り乱れる群像劇とあって、本作は日本映画で言うところの三谷幸喜作品、またはフジテレビによるオールスターキャスト映画のような雰囲気さえある。しかし、蓋を開ければまぎれもない“アダム・マッケイ印”。これまで築いてきたキャリアの、いわば一種の到達点とさえ言える一作だ。まずは監督のキャリアから、『ドント・ルック・アップ』の立ち位置を探ってみよう。





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