2020.09.16
『ディープ・インパクト』あらすじ
もしも、数日のうちに地球に巨大彗星が衝突し、全人類が絶滅するかもしれないと知ったら、あなたはどうするだろうか?“地球は今、身震いするほど恐ろしく、目を見張るほど衝撃的な滅亡へのカウントダウンに入った。”
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世紀末に公開された彗星パニック映画
1998年、よく似たタイプの2本の映画が劇場公開された。
どちらも地球に小惑星や彗星が接近して、人類滅亡の危機に瀕するというストーリー。その絶望的な運命の中、一方の作品では屈強な男たちが惑星に降り立って突貫工事を行い、もう一方では、宇宙ミッションと並行して、涙無くして見られない群像劇が地球上にて展開する――――。
かくも『アルマゲドン』と『ディープ・インパクト』は同じ題材を扱いながら、その調理の仕方、アウトプットの形は根本的に異なるものとなった。
『ディープ・インパクト』予告
当時、学生だった私の周囲では、「どっちが好きか?」の問いに『アルマゲドン』と答える人の数が圧倒的に多かった。『ディープ・インパクト』派だった私はいささか肩身の狭い思いをしていたものの、卒業して社会へ出ると『ディープ・インパクト』を愛する人も意外と多いことに気づかされ、少し心が安らいだものだ。
確かに『アルマゲドン』に比べるとスケールが小さい。(製作費は約2倍くらい差がある)。特殊効果も地味かもしれない。だが『ディープ・インパクト』には、本作にしかない”良さ”がある。何よりもそこに広がる人間模様は何度見ても嗚咽しそうなほどだ。SF超大作として異色とも言えるこのヒューマンドラマは、一体どのようにして生み出されたのか。