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ベルリン金熊賞受賞、アカデミー外国映画賞ノミネートの珠玉作
長編デビュー作『 私の20世紀』(1989年)がカンヌ国際映画祭でカメラドール(新人監督賞)を受賞し、“ハンガリーの鬼才”と称されるイルディコー・エニェディ。30年近いキャリアの中で、長編作品はわずかに4本。寡作ではあるが、18年ぶりの発表となった『心と体と』(2017年、日本では4月14日公開)はベルリン国際映画祭で金熊賞(最高賞)を受賞。審査員長のポール・ヴァーホーヴェン監督をして「審査員みんなが恋をした」と言わしめた。
また2017年のヨーロッパ映画賞でも、『 レット・ザ・サンシャイン・イン』のジュリエット・ビノシュや、『 ハッピーエンド』のイザベル・ユペールらを抑え、本作のヒロインを演じたアレクサンドラ・ボルベーイが最優秀女優賞を獲得。今年のアカデミー賞外国映画賞にもノミネートされるなど、世界の映画人に愛され、高く評価されているのが本作『心と体と』なのだ。
※2018年4月記事掲載時の情報です。