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『プレデター:バッドランド』悪名高き異星生物がついに愛されキャラに!? シリーズ新機軸を味わう
2025.11.10
『プレデター:バッドランド』あらすじ
誇り高き戦闘一族から追放され、宇宙一危険な「最悪の地(バッドランド)」に辿り着いた若き戦士・デク。次々と敵に襲われる彼の前に現れたのは、上半身しかないアンドロイド・ティア。「狩り」に協力すると陽気に申し出る彼女には、ある目的があって――。
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約40年前に生まれた人気SF
1987年に産声を上げ世界的なヒットを飛ばして以来、SFファンの熱狂的な支持を受けてきた『プレデター』シリーズ。その最新作『プレデター:バッドランド』(25)が、ついにベールを脱いだ。監督はディズニープラスで配信された前作『プレデター:ザ・プレイ』(22)や長編アニメーション作品『プレデター:最凶頂上決戦』(25)を手がけた俊英ダン・トラクテンバーグ。プレデターオタクであることを自認する彼だけに、シリーズへの愛情が詰め込まれているのは言うまでもないが、ファンだけが楽しめる作品には終わらせない意欲もしっかり伝わってくる。
この新作を解説するまえに、シリーズについて簡単に振り返っておこう。シリーズは1987年の第1作を皮切りに、『プレデター2』(90)、『プレデターズ』(10)、『ザ・プレデター』(18)、『プレデター:ザ・プレイ』と、長編映画ではこれまで5作品が作られてきた。これらの他、もうひとつの人気SF『エイリアン』シリーズと世界線を交えた番外編『エイリアンVS.プレデター』(04)とその続編『AVP2エイリアンズVS.プレデター』(07)も製作されている。

『プレデター:バッドランド』© 2025 20th Century Studios. All Rights Reserved.
“プレデター”とは捕食者の意味で、このシリーズでは宇宙に棲息する異星生命体の一種を指す。このプレデターは狩猟部族で、狙った獲物には容赦しない。人間もそのターゲットとなりうるのだが、弱者や戦闘意欲のない者を狩ることはない。自分より弱い者を狩ったところで、名誉にはならないからだ。そういう意味では、エイリアンにおける誇り高いハンターともいえる。