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『ゼロ・グラビティ』から探る、映画における多様な無重力表現 〜前編〜

『ゼロ・グラビティ』から探る、映画における多様な無重力表現 〜前編〜

 アルフォンソ・キュアロンが製作・脚本・監督を務めた『ゼロ・グラビティ』(13)は、文字通りそのほとんどが無重力の宇宙空間を舞台としている。原題は真逆の『Gravity』であり、主人公ライアン・ストーン(サンドラ・ブロック)が、最後にようやく地球に帰還して「重力のありがたみを知る」という場面を象徴している。その意味でこの邦題は、作品のテーマを薄れさせてしまうという意見も多かった。


 だが、ともすれば忘れられがちな宇宙映画における無重力表現に、正面から向き合った作品という意味では、なかなか良い邦題とも考えられる。そこでこれまで映画では、どのようにして無重力(もしくは低重力)を描写してきたか振り返ってみたい。


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SF映画と無重力表現



 多くのSF作品では、宇宙船内に超科学的な人工重力発生装置があって、普通に1Gの生活が可能と設定されている。だから『スター・ウォーズ』シリーズや『スター・トレック』シリーズのように、船内で事故が発生して人工重力装置が故障したり、宇宙空間に飛び出してしまうなどのアクシデントがない限り、無重力の描写は行われないことがほとんどである。




 だが『ゼロ・グラビティ』の場合、まだスペースシャトルが現役という設定であるから、 (中国の宇宙ステーション「天宮」は未完成であるが)2011年以前の出来事と考えられる。したがって未知のテクノロジーが入り込む余裕はない。


 このように映画の舞台が現代、もしくは近過去・近未来の宇宙であった場合、人工重力装置で逃げることはできないため、制作者たちは知恵を働かせてきた。では、過去の映画(宇宙SFに限らない)における無重力表現には、どのような種類があったか分類してみた。



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