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『バーフバリ 伝説誕生』『バーフバリ2 王の凱旋』一大スペクタクルを築き上げた周到な計算と作品構造

『バーフバリ 伝説誕生』『バーフバリ2 王の凱旋』一大スペクタクルを築き上げた周到な計算と作品構造

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複雑な作品構造は何を意味するか



 思い起こせば、前編にあたる『バーフバリ 伝説誕生』も、ブームが起こる以前に日本で上映されていたが、このようなブレイクは起きていなかった。もちろん、『伝説誕生』も文句なく面白い作品である。しかし今回の望外な成功は、あくまで『バーフバリ2 王の凱旋』 によってもたらされたものだということは間違いない。この2作の違いを考えれば、成功の理由が浮き彫りになってくるはずだ。



 本シリーズが異質なのは、物語上の構成である。『伝説誕生』の途中から、物語は奴隷剣士カッタッパの語る、アマレンドラ・バーフバリの回想となる。そして第1作のラストを超えて、第2作後半までその回想が続くのだ。前代未聞の試みに思えるが、これはベースとなった「マハーバーラタ」において、物語の途中にも関わらず、長い回想が挿入される構成に類似している。その回想部分は、「バガヴァッド・ギーター」と呼ばれる。


 「バガヴァッド・ギーター」は、戦いを目の前にして作中の登場人物が覚悟を決めるために説かれる、一種の宗教哲学である。その献身的で無私の行為を称揚する内容は、マハトマ・ガンディーなど、インドの独立指導者たちに大きな影響を与えているという。



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