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ドラッグ依存と闘った実在の父子の映画化『ビューティフル・ボーイ』が描いた、「希望」と「光」

ドラッグ依存と闘った実在の父子の映画化『ビューティフル・ボーイ』が描いた、「希望」と「光」

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「書くこと」「読むこと」が父子にもたらしたもの



 この映画は、ジョン・レノンの生前最後のロングインタビューを行ったことでも知られるジャーナリストのデヴィッド・シェフと、彼の息子でNetflixのドラマシリーズ「13の理由」の脚本家としても活躍するニック・シェフがそれぞれに著した「Beautiful Boy」「Tweak」という回顧録がベースとなっている。


 いずれの著書でも核を成すのは、息子ニックを襲ったドラッグ依存の問題だ。親子として同じ出来事を見つめ、同じ時を過ごしてきたつもりでも、実際に考えていること、感じていることは大きく違う。そんな互いの思いを率直に綴った両書籍は、ある意味、カセットテープのA面とB面のような関係性と言えるのかもしれない(奇しくもニックが脚本参加した「13の理由」も、カセットテープのA面、B面といった形でストーリー展開していく物語だった)。



 もともと彼らには回顧録を出版する予定などなかった。デヴィッドにとって「書くこと」は、職業柄、常日頃から心の混沌や恐怖を見つめるための日常的な習慣でもあった。そんな彼がある日、自分の手記をドラッグ依存から立ち直れないニックの元へ送り「君の手記も送ってほしい」と頼んだ。幼い頃から書くことが好きだったニックも自らの心情を日常的に綴っており、父はそのことを知っていたのだ。


 映画ではこのような場面は描かれないが、実際の彼らは「書くこと」と「読むこと」を通じて、お互いの愛の深さに触れることができたそうだ。こうしてドラッグ依存に立ち向かうためのスタートラインに立てたことは非常に大きかったという。



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