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映画史に強烈な爪痕を残した『ファイト・クラブ』の凄みとは?

(C)2014 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

映画史に強烈な爪痕を残した『ファイト・クラブ』の凄みとは?

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世代を代表する小説から、世代を代表する映画へ



 原作は1996年に発表され、当時の若者の等身大の感情をバイオレンスとともに切り取ったチャック・パラニュークの同名小説。若い感情にリアルに響く小説はいつの時代も生まれてくるもので、筆者も初めて読んだときは衝撃を受けたし、同時に80年代の「ブライト・ライツ、ビッグ・シティ」「レス・ザン・ゼロ」のような影響力のある小説を思い浮かべた。ただ、この2作は映画化もされたが、小説ほどのインパクトがなかったというのが正直なところ。90年代のモダン小説のベストセラーでは「アメリカン・サイコ」も映画化されたが、こちらも物足りなかった。なので「ファイト・クラブ」の映画化にも、最初はあまり期待していなかった。


 当初、このプロジェクトは『トレインスポッティング』(96)のダニー・ボイル監督のもとに持ち込まれた。しかし、ボイルは「ファイト・クラブ」と同年にアレックス・ガーランドが発表した、これまたベストセラー小説「ザ・ビーチ」の映画化プロジェクトに入れ込んでいたため、実現はかなわず。代わって監督として白羽の矢が立てられたのがデヴィッド・フィンチャーだ。



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 初長編監督作『エイリアン3』(92)ではシリーズ最大の失敗作というレッテルを貼られたフィンチャーだが、メジャースタジオの意向を反映せざるを得ない新人監督ではできることも限られており、不評も致し方ない。この反省を活かし、彼は自身のビジョンに則った作品を撮ろうと決意し、非メジャーのスタジオで創作の自由を得て完成させた『セブン』(95)で成功を獲得。メジャーに再昇格して手がけた『ゲーム』(97)も好評を博し、とにかく勢いに乗っていた。


 『ゲーム』の来日キャンペーンで取材した際には、「『エイリアン3』の悪評に対しては何も弁解できないが、『セブン』『ザ・ゲーム』に関しては、どんな批判にも反論できる」と胸を張っていた。そんな彼が「ファイト・クラブ」をどう料理するのか?



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