ティモシー・シャラメ出演のオススメ映画(2020 新作!)
10.『The French Dispatch(原題)』(20) 監督:ウェス・アンダーソン 108分
ノーランやアレンといった錚々たる監督に愛されるシャラメが、今度はウェス・アンダーソン監督と組んだ期待作。
20世紀の架空のフランスを舞台に、週刊誌「The French Dispatch」にまつわる出来事を描く群像劇になる模様で、シャラメ、シアーシャ・ローナン、クリストフ・ヴァルツ、レア・セドゥ、エドワード・ノートン、ティルダ・スウィントン、エイドリアン・ブロディ、ウィレム・デフォー、ベニチオ・デル・トロ、ビル・マーレイ、オーウェン・ウィルソン、フランシス・マクドーマンドらスターが一挙集結。
このメンバーの中で、メインの役どころを任されるところに、シャラメの成長ぶりが窺える。オリジナルの予告編では、チリチリのパーマになったシャラメが、バスタブに浸かっているところを覗かれてしまい、奇声を上げるシーンも収められている。
11.『DUNE(原題)』(20) 監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
アレハンドロ・ホドロフスキー、デヴィッド・リンチなど名だたる鬼才たちが映画化に挑むも、完全な形では完成させられなかったSF小説を、『メッセージ』(16)のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が遂に映画化。
巨大な生命体が跋扈する「砂の惑星」を舞台にした壮大な叙事詩。シャラメは、主人公のポール・アトレイデスを演じる予定だ。
現時点では全容は謎に包まれているものの、数点の画像が公開され、ヴィルヌーヴ監督ならではのスタイリッシュな画作りやコスチュームが話題を集めている。キャストには、レベッカ・ファーガソン、オスカー・アイザック、ジョシュ・ブローリン、ゼンデイヤ、シャーロット・ランプリング、チャン・チェン、ジェイソン・モモア、ハビエル・バルデムといった国際色豊かな面々が揃った。
日本公開は、年内を予定。
こうして見ていくと、シャラメの駆け上がりぶりには目を見張らされる。いかにもハリウッド的な大作にこそ出演していないものの、芸術性あふれる「映画ファン御用達」の作品はくまなくカバー。『君の名前で僕を呼んで』の続編も控えており、彼の活躍は末恐ろしい限りだ。
まさに、世界が待っていた才能。この男の肩に、映画界の未来が懸かっている。
文: SYO
1987年生。東京学芸大学卒業後、映画雑誌編集プロダクション・映画情報サイト勤務を経て映画ライター/編集者に。インタビュー・レビュー・コラム・イベント出演・推薦コメント等、幅広く手がける。「CINEMORE」「FRIDAYデジタル」「Fan's Voice」「映画.com」「シネマカフェ」「BRUTUS」「DVD&動画配信でーた」等に寄稿。Twitter「syocinema」