デヴィッド・フィンチャー作品まとめ（1999~2007）
4.『ファイト・クラブ』（99）139分
(C)2014 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
世紀末の1999年に公開され、今なお根強い人気を誇るカルトムービー。サスペンス映画とも青春映画ともつかないトリッキーなシナリオ、サブリミナルを大胆に入れまくったパンキッシュな演出、ミケランジェロの彫刻のような肉体美を誇るブラッド・ピット。全てが超絶カッコいい
そして最後にデヴィッド・フィンチャーは、現代社会の資本主義＆消費主義に警鐘を投げかける。ピクシーズの『Where is My Mind?』と共に。
もっと詳しく！：映画史に強烈な爪痕を残した『ファイト・クラブ』の凄みとは?
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5.『パニック・ルーム』（02）112分
(C)2002 COLUMBIA PICTURES INDUSTRIES, INC. ALL RIGHTS RESERVED.
邸宅に押し入った強盗三人組と、秘密の隠し部屋に逃げ込んだ母娘の攻防戦という、フィンチャーには珍しく超シンプルなプロット。
「ニコール・キッドマンからジョディ・フォスターに主役交代」→「ジョディ・フォスターの妊娠が発覚して急いで撮影する羽目に」→「でも、撮影監督のダリウス・コンジのこだわりが強すぎて遅々として撮影が進まない」→「仕方ないので撮影監督を更迭」という数々のトラブルを乗り越え、一級のサスペンス映画に仕立て上げた。所々に垣間見えるサー・アルフレッド・ヒッチコックへのオマージュも楽しい。
もっと詳しく！：『パニック・ルーム』主役の交代、まさかの妊娠…パニックだらけの撮影舞台裏とは？
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6.『ゾディアック』（07）158分 / 163分（ディレクターズカット）
(c)2019 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
60年代後半に発生した実際の未解決連続殺人事件「ゾディアック事件」を題材に、3人の男たちが真相を求めて奔走する群集劇。ゾディアックは誰なのか？という犯人探しミステリーとしては、実は薄味。犯人探しに夢中になる男たちが逆に狂気に囚われてしまうという、冷徹な人間ドラマとして構築したのがフィンチャーの戦略勝ち。
ジェイク・ジレンホール、マーク・ラファロ、ロバート・ダウニー・Jrの主演俳優たちが、なぜか全員マーベル映画組なのが興味深し。
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