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『トロールズ ミュージック★パワー』ウォルト・ドーン監督 ドリームワークス・アニメーションの個性は多様性だよ【Director's Interview Vol.80】

『トロールズ ミュージック★パワー』ウォルト・ドーン監督 ドリームワークス・アニメーションの個性は多様性だよ【Director's Interview Vol.80】

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すべての人のための映画



Q:『トロールズ ミュージック★パワー』は、家族向けの映画ですね。最近は家族向けの映画だと言っても、実際には家族全員が楽しめない作品が多い中で、この映画は、あらゆる年齢の誰もが楽しめる映画です。


ウォルト:それこそ僕たちが目指したものだったし、それを成し遂げるのは大きな挑戦だった。対象年齢が、3歳から90歳なんだよ。だから、本作は人類のための映画と呼びたい。年齢も関係ないし、また性別も出身地も関係ない。すべての人のための映画なんだよ。


Q:映画が伝えようとしているメッセージも素晴らしいものですね。多様性を尊重し、自分と違う人を受け入れる。むしろ、自分と人との違いを喜び、人に対して寛容でいます。あなたにとって本作のメッセージとは何なのでしょうか?


ウォルト:まさにあなたのいう通りだ。お互いとの違いを尊重するということだよ。人にそれぞれの特徴があることで、世界が豊かになるわけだからね。一部の登場人物が、そういう違いは押し殺すべきだという考えを表す場面があるけれど、そうではなくて、お互いとの違いを喜ぶべきだ。だから、僕たちの世界、特に音楽の世界は、ジャンルや声に多様性があることによって豊かになるんだよ。 




Q:ハードロック族が悪役として登場しますよね。なぜ彼らは悪役になったのでしょう? 


ウォルト:この映画には、悪者というものは存在しない。でも物語には敵役が必要なんだ。そこで、ロック好きな人たちがロックに対して非常に情熱的であるという傾向をヒントに、物語を作りあげた。ロック族は、この世界にはロックだけが存在すればいいと思うんだ。スムースジャズなんてなくて、ロックだけがあれば世界はより良い場所になるとね。でも結局は、それが間違った考え方で、あらゆる音楽が共存できると知るんだよ。



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