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東欧・ロシア映画おすすめ6選:『異端の鳥』に至る、民族と戦争の記憶をたどって

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東欧・ロシア映画おすすめ6選:『異端の鳥』に至る、民族と戦争の記憶をたどって

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5.『T-34 レジェンドオブウォー』(19)ロシア 監督:アレクセイ・シドロフ


ハリウッド映画のお株を奪うような戦争アクション娯楽大作が、2019年のロシアから登場した。アレクセイ・シドロフ監督作で、本国では興行収入歴代2位の特大ヒットを達成。日本でも2019年10月に封切られ大ヒットを記録し、ロシア国内ではテレビ放送された約3時間の長尺版が世界に先駆けて日本で今年7月に劇場公開されるなど、マニアックな支持が持続している作品でもある。


1941年の東部戦線でドイツ軍がモスクワに迫る中、ソ連の新米士官イヴシュキンはT-34戦車を任され初めて前線に出るが、敵の戦車隊を率いる士官イェーガーに惜しくも敗れて捕虜となる。1944年、イェーガーは戦車兵育成のため、演習場でソ連兵捕虜を敵にすることを発案し、捕獲したT-34の操縦をイヴシュキンに命じる。砲弾なしのT-34で逃げ回る不利な条件だったが、イヴシュキンと3人の捕虜は整備の際に車内で発見した砲弾6発を隠しておき、演習当日に逆襲して戦車ごと脱出するという大胆な計画を実行に移す。


戦争アクションのサブジャンルである戦車映画は元々、戦車の造形そのものの格好よさ、速すぎない駆動速度、少数の搭乗兵によるチーム戦といった諸要素により、西部劇の決闘にも似た戦車同士の緊迫した対決を描きやすい。さらに『T-34 レジェンドオブウォー』は、『マトリックス』のバレットタイムを彷彿とさせる砲弾のスローモーションやストップモーションを多用し、砲弾が相手の装甲を貫通したり跳ね返されたりする一瞬の出来事を迫力満点に表現する映像で新味を出している。



『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』をもっと詳しく:精緻なバランス感覚で戦車映画にあらゆるエンタメ要素を盛り込んだ傑作



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