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映画とウイスキーの意外な関係とは!?

(c)Photofest / Getty Images

映画とウイスキーの意外な関係とは!?

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『ブレードランナー2049』(17)

過去を蘇らせる、ジョニーウォーカーブラックラベル




監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ 出演:ライアン・ゴズリング、ハリソン・フォード



探偵が自宅兼事務所でトレンチコートを脱ぎ、ウイスキーグラスを傾け、その日の調査を振り返る。そんな1940年代のハードボイルドなフィルム・ノワールを、未来世界で再現したのが『ブレードランナー』だ。


2019年のロサンゼルスを舞台に人造人間「レプリカント」のロイ・バッティを追う「ブレードランナー」のデッカード。そして、規格外に寿命を設定されずに作られ、巧妙な記憶を植え付けられて自分がレプリカントだと気付いていないレイチェル。このSF設定が、ダシール・ハメットやレイモンド・チャンドラー原作の、ハードボイルド映画の様式に落とし込まれているのだ。


そして、その正式な続編として30年後を描いた『ブレードランナー2049』。この両作品でデッカードが飲んでいるのが、ジョニーウォーカーのブラックラベルだ。日本では「ジョニ黒」の通称が有名だろう。


ジョニーウォーカーブラックラベルは、世界で最も売れているスコッチ・ウイスキーで、ブレンデッド・ウイスキーの代表格と言える。ウイスキーは蒸留所ごとに味わいも違ってくるものだが、ジョニー・ウォーカーは早くから、数十種類のモルト・ウイスキーにグレーン・ウイスキーを加えてブレンドし、安定した味わいを実現している。中でもジョニ黒は、最低でも12年以上熟成させたウイスキーを使用し、苦味やスモーキーさのクセが調和され、角の取れた味わいになっている。


本来、長方形のボトルに入っているジョニ黒だが、1作目の『ブレードランナー』では上と下が多角形に膨らんだ鉄アレイのようなボトルに。2作目『ブレードランナー2049』ではジョニ黒の斜めのラベルに合わせて、やはり上下が少し膨らんだ形になっている。「未来世界の商品」としてアレンジされた芸の細かい小道具である。


『ブレードランナー2049』版のジョニ黒は、中身もオリジナルにブレンドされた「ジョニーウォーカーブラックラベル ディレクターズカット」として500本限定で発売されたが、発売早々に売り切れたようだ。



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