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『音響ハウス Melody-Go-Round』相原裕美監督 シティポップを生んだ日本の名門スタジオ、そこには何があったのか?【Director's Interview Vol.93】

『音響ハウス Melody-Go-Round』相原裕美監督 シティポップを生んだ日本の名門スタジオ、そこには何があったのか?【Director's Interview Vol.93】


東京・銀座の片隅に建つレコーディングスタジオ、音響ハウス。1974年に設立されたこのスタジオは、CM音楽の製作を制作する一方で、大瀧詠一、松任谷由実、ムーンライダーズ、イエロー・マジック・オーケストラ、矢野顕子、佐野元春など、レジェンドと呼ぶべき多くのアーティストの楽曲を送り出してきた。そんな老舗スタジオの存在をクローズアップしたドキュメンタリー映画『音響ハウス Melody-Go-Round』。


監督の相原裕美は長年にわたり、映像方面から日本の音楽シーンに携わり、実際に音響ハウスでも仕事をしたことがある。ロックンロールの歴史を切り取った名カメラマン、鋤田正義にスポットを当てた『SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬』(18)に続いて監督を務めた本作で、彼はカメラを通して何を見たのか?


Index


PR動画から映画へ



Q:音楽スタジオにカメラを向けたドキュメンタリーは珍しいですが、そもそもこの企画は、どんなふうに始まったのですか?


相原:私の前作『SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬』の試写に、知人だった音響ハウスの社長さんをお誘いして、その後にお話しをした際に、“音響ハウスも設立45年ということもあり、何か映画を作りたい”と仰られていたことからですね。ただ、このスタジオの記録映像は残っていませんし、アーティストさんがレコーディングをしている現場の写真を撮れたわけでもない。つまり、何も素材が残ってないんですよ。


そこで、音響ハウスに45年勤務していらっしゃる機材メンテナンス担当の遠藤さんというエンジニアの方を紹介していただきました。創立からずっとメンテナンスに携わり、業界では有名な方で、これは面白いと思いました。




Q:結果的には、それが映画の冒頭の場面になるんですね?


相原:そうです。映画というより、20分くらいのPR動画を作るつもりで企画が進行していたのですが、音響ハウスに縁のあるエンジニアの飯尾芳史さんやギタリストの佐橋佳幸さんも企画に加わってきた。ならば、ここで新曲をひとつレコーディングして、その過程を見せましょう、ということになったんです。


Q:海外にはスタジオにスポットを当てたドキュメンタリー映画がありますが、参考にされたのですか?


相原:参考にした、ということはありません。『黄金のメロディ マッスル・ショールズ』(13)や『サウンド・シティ リアル・トゥ・リール』(13)は観ましたし、楽しみましたが、意識するということはなかったですね。



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