presented by BIJOUPIKO
2020年も、もうすぐクリスマス。新型コロナウイルスによって、生活も価値観も、多くのものが覆されてしまったこの1年。「ソーシャルディスタンス」の名のもとに、人との距離感が遠くなり、反比例して孤独感は募り……。そしてもちろん、絆が強まる契機にも。愛すべき恋人や大切な人々に対して「共に人生を歩みたい」とより考えるようになった方も多いのでは。
どんな時代であっても、愛は不滅で不変。多くの方々の幸せの一助となるよう……。今回は、プロポーズが印象的な映画を6本、厳選してご紹介。
※本記事は紹介する作品によっては物語の核心に触れています。内容を知りたくない方は映画をご覧になってから読むことをお勧めします。予めご了承ください。
Index
- 『ラブ・アクチュアリー』(03)言葉の壁を超えたプロポーズ
- 『ビッグ・フィッシュ』(03)イマジネーション豊かなプロポーズ
- 『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』(13)うまくいくまで何度も挑戦!“やり直し”プロポーズ
- 『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』(16)不器用で率直なプロポーズ
- 『博士と彼女のセオリー』(14)決して退かない、献身のプロポーズ
- 『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』(19)格差恋愛なんかぶっとばせ!公開プロポーズ!?
『ラブ・アクチュアリー』(03)言葉の壁を超えたプロポーズ
まずはやはり、この映画は欠かせない。2003年に制作され、恋愛オムニバス映画の金字塔として日本でも愛されている『ラブ・アクチュアリー』。コリン・ファースやヒュー・グラント、アラン・リックマン、リーアム・ニーソンといった英国の名優が結集し、9~10の愛の物語が展開する。
『フォー・ウェディング』(94)や『ノッティングヒルの恋人』(99)、『ブリジット・ジョーンズの日記』(01)といった恋愛映画の名脚本家、リチャード・カーティスの初監督作であり、彼の作風である、コミカルで明るいトーンかつロマンチックな会話が楽しめる。舞台がクリスマスシーズンということもあり、今の時期にはぴったりな映画といえるだろう。
その中で、「プロポーズにグッとくる」シーンとして支持されているのは、コリン・ファース扮する小説家ジェイミーのパート。恋人に浮気され、フランスのコテージに引きこもって創作にいそしむ彼は、家政婦でポルトガル人のオーレリア(ルシア・モニス)と同じ時間を過ごすうち、言葉が通じないまでも、互いに心を通わせていく。帰国の際、オーレリアから別れのキスを受けたジェイミーは、その後必死にポルトガル語を勉強。再び渡仏して彼女の職場であるレストランに突撃し、たどたどしいプロポーズを行うのだった。
多幸感にあふれた本作を象徴する名シーンであり、ジェイミーのポルトガル語のプロポーズに対し、オーレリアが英語で返答することで、彼女もまた同じ気持ちで英語を勉強していたのだ、と観客につたえる小粋な演出が素晴らしい。
もっと詳しく!:『ラブ・アクチュアリー』 クリスマス群像劇の傑作の裏で下された、知られざる決断とは?