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『AWAKE』映画好きだけに映画を作っていたら、日本映画は終わる。若葉竜也が考える、コロナ禍のエンタメ論【Actor's Interview Vol.10】

『AWAKE』映画好きだけに映画を作っていたら、日本映画は終わる。若葉竜也が考える、コロナ禍のエンタメ論【Actor's Interview Vol.10】

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仲野太賀とともに、ゼロ年代映画に影響を受けた



Q:そんな若葉さんご自身が、役者として大切にしている信条はありますか?


若葉:個人的に、役者はキャリアを積んで、プロフェッショナルになればなるほど面白くなくなる仕事じゃないかと思っているんです。


本人は楽しいかもしれないけど、観ている側は面白くなくなっていく。だから、いかにアマチュアでいられるかが本当の意味で、役者がプロになっていくということなんじゃないかと思います。


いかに何者でもない自分でいられるか――自分が何者であるかわかった瞬間、僕は終わってしまうので、いかに素人でいられるかは考えますね。1年後には変わっているかもしれませんが(笑)。




Q:ただ、「仕事」として捉えている半面、若葉さんはとても映画好きな印象があります。ご自身の中で、大切にしている作品はありますか?


若葉:田口トモロヲ監督の『アイデン&ティティ』(03)ですね。十代の時に吉祥寺のバウスシアターで観て、すごく衝撃的でした。いまだに観ますし、原作も読んでいて、とても大切な作品ですね。


山下敦弘監督『リアリズムの宿』(03)など、ゼロ年代映画にすごく影響を受けている世代なんです。


Q:『生きちゃった』や『あの頃。』で共演されている仲野太賀さんも、 取材時に『リアリズムの宿』をお気に入りの1本に挙げていました。


若葉: 2人とも、ゼロ年代映画の影響が相当強い世代ですからね。太賀とはよく2人でコーヒー牛乳を飲みながら朝まで映画について喋ったりしていましたね(笑)。「なんで俺にやらせないんだ?あいつのどこが良いんだ」って愚痴って(笑)。




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