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映画に学ぶメンズファッション。着こなしセンスを上げる映画5選!

映画に学ぶメンズファッション。着こなしセンスを上げる映画5選!

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MA-1ジャケット『レオン』





 多くの人が秋冬の防寒着に一度は組み入れたことがあるアイテム、それがMA-1だ。白いTシャツの上に直接MA-1を羽織り、下はジーンズかチノパン、または迷彩柄のカーゴパンツというコーデが定番だ。今一度その歴史を紐解こう。


 元々MA-1は、1950年代にアメリカ軍が開発したフライトジャケット。本来フライトジャケットはレザー製が多かったが、時代が進みプロペラ機からジェット機へと変わるに連れて、撥水性の高いナイロン素材にシフト。高高度を飛行する際に、水分が付着しても氷結しなかったのが、その主な理由だ。そうして生まれたのが、フライトジャケットの中で最も機能性に優れた傑作と言われるMA-1だった。羽織ると軽いのに空気が温まって心地いいのは、実用性重視を目指した軍備品ならではだ。


 MA-1人気に火を点けたのは『トップガン』(86)のトム・クルーズとの説がある。劇中でクルーズが着ているのは全体にワッペンを貼りまくったレザー製のMA-1だ。それを機にフライトジャケットが一気にタウンウェア化し、MA-1の中でも一番安価な前記のナイロン製が町中に溢れ返った。


 空気を纏うように温かく、何よりも軽いMA-1は、女性の人気アイテムでもある。ナタリー・ポートマンが『レオン』(94)で魂を注ぎ込んだマチルダは、ボブヘアに首元にはチョーカー、そしてオーバーサイズのMA-1を常備服にしていた。それにミニスカートやショートパンツ、さらにショートブーツを組み合わせたのが、ストリートを根城にする女の子たちが愛した”マチルダ・スタイル”だ。


 MA-1が本格的なブームになったのは2015年あたりからではないかと言われている。スポーツ&ミニタリーというテイストがタウンウェアにピッタリだったからだが、傾向としてはオリジナルのナイロン製が影を潜め、代わって生地が薄手となったシンプルでスタイリッシュな変形型MA-1が主流に。人気アイテムも時代と共に変化しているのだ。





夏場でも快適に過ごせる軽量なナイロン素材を使った、きれいめな都会派フライトジャケット。

junhashimoto SARASARA MA-1





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