©2021 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.
『マトリックス レザレクションズ』キアヌ・リーブス 『マトリックス』は自分にとって全てがスペシャル【Actor’s Interview Vol.18】
1999年から2003年にかけて、全世界で社会現象まで巻き起こした映画『マトリックス』三部作。この伝説のサイバーパンクSFが18年の時を経て帰ってきた! 主人公のネオことトーマス・アンダーソンを演じるのは、前三部作と同じキアヌ・リーブス。キアヌの代表作とも言える『マトリックス』だが、今回の新章にキアヌはどう対峙したのか? 本人に話を伺った。
Index
ラナから電話がかかってきて立ち上がった!
Q:シリーズ3作目の『マトリックス レボリューションズ』(03)から18年が経っています。またこの世界に戻るような予感はありましたか?
キアヌ:うーん、どうだろう…。それについてはよく判らないけれど、最初の『マトリックス』(99)のときは、すでにラナとリリー(・ウォシャウスキー)が次の構想をもっているのは知っていて、それはいわば“トーマス・アンダーソンのストーリー”だった。彼がどんな“選択”をするのか、それをもっと描きたいという感じだったんだ。
そして今回、ラナにはもうひとつのストーリーが生まれた。それは、ネオとトリニティの関係で、一種のラブストーリーだった。ラナにとってネオとトリニティは人生の一部と言っていいくらい大切な存在であり、彼女はふたりをとてもとても愛している。そして、愛という絆は、ラナにとっては最も大切なものなんだ。間違いなく、本作の推進力になったのは、ふたりに対するラナの深い愛情だよ。
『マトリックス レザレクションズ』©2021 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.
Q:ラナから続編を作ることを聞いて興奮しましたか?
キアヌ:自宅で彼女からの電話を受けたんだけど、座っていたソファーから思わず立ち上がり、「もちろん出演する!」って(笑)。作品が『マトリックス』で監督がラナなんだ。断る理由はどこにもない!
Q:ということは、その時点ではまだ脚本を読んでいなかったんですね? 読んでみてどう感じました?
キアヌ:とても驚いた。だってそうだろ? トーマス・アンダーソンは以前の彼じゃないし、トリニティはティファニーという設定になっていて、モーフィアスも昔の彼とはまるで違う。しかもネオとモーフィアスの関係性もまったく異なる。以前と同じなのは、キャラクターにもストーリーにも深みがあること。さすがラナだと思ったよ。