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MEGUMIがBABEL LABELにプロデューサーとして参加。国内映像業界への危機感と打開策【Director’s Interview Vol. 286】

MEGUMIがBABEL LABELにプロデューサーとして参加。国内映像業界への危機感と打開策【Director’s Interview Vol. 286】

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海外映画祭に参加してショックを受けた「売る意識のなさ」



Q:お話を伺っていると、国内コンテンツに足りていないものを補完していくというご意識ですね。


MEGUMI:そうですね。先ほど挙げて下さったように自分が飲食をプロデュースしているのは石川県ということもあり、日本の伝統文化や職人さんの魅力を伝えていかなければと考えています。職人さんがどんどんいなくなっている現状があるんですよね。インバウンドで海外の方たちに来てもらいお金を使ってもらうしかないので、そのサポートを映像で行いたいと考えています。


Q:配信、テレビ、劇場等、プラットフォームも問わずという形でしょうか。


MEGUMI:はい。やりたいことに合わせて媒体を変えた方がいいと思っています。去年、カンヌ国際映画祭と釜山国際映画祭に参加したのですが、出品作品が配信向きかと言われたら全然そうじゃない。私も好きなのですが、いわゆる“何も起こらない系”な“たゆたう”感じの作品が映画祭では好まれますよね。でも配信においてはスピード感を重視したジェットコースターのような展開の作品が主流なのは抗えない事実としてある。そうした特徴も踏まえながら、考えていくつもりです。




Q:海外映画祭に参加されて「世界視野」もより具体的になったでしょうね。


MEGUMI:各国のブースを見てびっくりしたのは、日本は自国の作品を売る気がないんだな……ということです。各国は滅茶苦茶カッコいいブースを作っていてウェルカムパーティまでやっているのに、日本は学園祭のような感じで……。自国で興行が成立しているからしょうがないのかもしれませんが、海外に売る熱がこんなにもないのかとショックでした。現場はこんなに一生懸命作っているのに、その想いが断絶してしまっている。それに気づけたからじゃあやるしかない。このままじゃいけないと思っています。まずは「とりあえずパーティやるか!?」みたいな感じですが(笑)。


Q:「作る」と「売る」がセパレートしてしまっているのは課題ですね。


MEGUMI:海外のブースを回ると、チラシを配っている方が結構な有名人だったりしますし、「飲んで仲良くなった」みたいなコミュニケーションが起こっているんですよね。日本人は英語も苦手な人が多いしコミュニケーションが得意じゃないからなかなかそういう機会を自分から設けないのかもしれませんが、私は飲むことならできるからじゃあやってみようかなと。小さなことを積み重ねていく先に結果が出ていくものだと思うので、上質な作品を作る一方でそうしたアクションを起こしていきたいです。やる気満々です!




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