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『リンダ リンダ リンダ 4K』⼭下敦弘監督 何かに特化しない映画の強み【Director’s Interview Vol.510】

『リンダ リンダ リンダ 4K』⼭下敦弘監督 何かに特化しない映画の強み【Director’s Interview Vol.510】

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面白い人を配置していく



Q:撮影は脚本通りに行われたのでしょうか。アドリブや現場で新たに入った指示などはありましたか。


山下:東京でリハーサルをめちゃくちゃ綿密にやってクランクインしたので、基本は脚本通りです。ペ・ドゥナの日本語のこともあるし、なるべく現場でコロコロ変えない方が良いかなと。


Q:細かい描写ですが、望の弟が風呂上がりに「あっちー」と出てきたり、響子が電話している後ろで兄が腕立て伏せしているところなどは、現場のアドリブですか。


山下:あれ、どうだったっけな? 弟は脚本通りかな? お兄ちゃんの腕立て伏せは現場で何かやらせようと思った結果ですね。そういった細かいところは、現場で思いついてやったものがあります。



『リンダ リンダ リンダ 4K』©「リンダ リンダ リンダ」パートナーズ


Q:マッキー役の松山ケンイチさんが告白するシーンで出てくる男の子も、良い感じのキャラクターですね。


山下:あれは大津って子で多分まだ中学生でした。でも顔が面白いからすぐ採用したんです。そうやって色んな人に会っていく中で、常に面白い人をキャスティングしていた感じでした。


Q:この映画は映画研究会のエピソードから始まりますが、あのシーンは山下監督や脚本の向井康介さんのこだわりだったのでしょうか。


山下:あれは向井のこだわりだったような気もしますが、もし自分たちがあの映画の中にいるとしたら、ああいう奴らだったんじゃないかなと。ビデオの中で喋っていた女の子は阿佐ヶ谷の飲み屋の常連客の娘さんで、役者じゃないんです(笑)。そういうところからもキャスティングしていましたね。色んな人を配置しようという感じがありました。





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