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僕が願うのは、あらゆる人間を排除しないこと。『エンテベ空港の7日間』ジョゼ・パジーリャ監督【Director’s Interview Vol.43】

僕が願うのは、あらゆる人間を排除しないこと。『エンテベ空港の7日間』ジョゼ・パジーリャ監督【Director’s Interview Vol.43】


 ジョゼ・パジーリャ。52歳、ブラジル出身。リオデジャネイロのバスジャック事件の意外な顛末を描いたドキュメンタリー映画『バス174』(02)で注目を浴び、ブラジル警察の暴走に着想を得た初の劇映画『エリート・スクワッド』(07)でベルリン国際映画祭の金熊賞を受賞。続編『エリート・スクワッド ブラジル特殊部隊BOPE』(10)ではブラジル政界の闇に斬り込み、ブラジル映画史上最大のヒットを記録した。


 ハリウッドのシステムに翻弄されたリメイク版『ロボコップ』(14)、麻薬戦争の歴史を紐解くNetflixオリジナルのドラマシリーズ「ナルコス」(15~17)を経て、最新作は、1976年に世界を震撼させたテロ事件を描いた『エンテベ空港の7日間』だ。


 パレスチナとドイツ人のゲリラがイスラエル人の乗客を大勢乗せたエールフランス機をハイジャック。着陸したウガンダのエンテベ空港に、イスラエル軍の特殊部隊が急襲した前代未聞の救出作戦で知られている。しかしパジーリャは、過去の映像化と違い、熟練の兵士が超難関ミッションに挑む英雄話を描く気はさらさらなかったという。


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ブラジルで拉致されかけた監督



Q:まず噂の真相を教えてください。監督は『エリート・スクワッド』二部作を作ったせいで、ブラジルではボディガードがいないと危険だそうですが、本当でしょうか?


パジーリャ:いや、今はそんなことはないよ。真相を話すと、『エリート・スクワッド』の二作目の後に警官が僕を拉致しようとしたことがあったんだ。汚職警官が武装して僕のオフィスに押し入って、僕を連れ去ろうとしたんだ。それからはボディガードを付けないといけなくなって、僕と、妻と、息子のそれぞれに毎日24時間、8時間交替で3人ずつボディガードを雇って暮らすハメになった。それでアメリカ合衆国に移り住むことに決めたんだ。




でも最近はブラジルに帰ってもボディガードは付けていないよ。僕を誘拐しようとした警官はすでに逮捕されて刑務所にいるし、ブラジルに戻る時にはなるべく人に教えないようにしてるから、ほとんどの人は僕が帰国中だって気づかないんだよ。


Q:もし拉致されていたら、『エリート・スクワッド』一作目の内容みたいに、警察に拷問されていた可能性があったんですか?


パジーリャ:どうだろう? たぶん彼らの目的は僕を誘拐して身代金を要求することだったんじゃないかな。でも本当のところはよくわからないんだ。僕は逃げおおせて、誘拐は失敗したからね(笑)。



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