2019.11.01
登場するLA黒人文化の歴史的建造物
ルディ・レイ・ムーアが勝手に「ドールマイト・スタジオ」にしてしまったダンバー・ホテル、そしてルディ・レイ・ムーアが務めていたドルフィン･レコードショップもロサンゼルスの歴史的な建物だ。
ダンバー・ホテルは、1920年代終わりに建てられ、1930-40年にはデューク・エリントンなどの黒人のジャズミュージシャンがここぞとばかりにパフォーマンスを披露し、ジャズの歴史を築いた場所であった。そんな歴史のある場所で勝手に撮影したのが『ドールマイト』なのである。
『ドールマイト』のアメリカ版DVDでは、ボーナス映像でルディ・レイ・ムーアがダンバー・ホテルを訪れて、自ら紹介しているので一見の価値ありだ。その後、何度か経営難に陥り空き家となったこともあったが、アメリカ合衆国国家歴史登録財に登録され、現在はダンバー・ヴィレッジとしてリノベーションされ生まれ変わっている。
ルディ・レイ・ムーアの勤め先ドルフィン・レコードショップは、正式にはドルフィン’ズ・オブ・ハリウッドという名前であり、1950年代からジャズやR&Bの音楽を支えたプロデューサーであるジョン・ドルフィンが経営する名店であった。どちらも、ロサンゼルスの黒人文化を語るうえで重要な場所なのである。
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