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『フィフス・エレメント』リュック・ベッソン念願の企画を救った幸運と友情

『フィフス・エレメント』リュック・ベッソン念願の企画を救った幸運と友情

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風雲児リュック・ベッソン、崖っぷちの戦い



 『最後の戦い』(83)を皮切りに、80年代の映画界に一大旋風を吹かせたリュック・ベッソン。その勢いは90年代に突入してもとどまるところを知らず、『レオン』(94)でまたひとつ、高い次元へと突き抜けた。だがこの『レオン』、実を言うと、彼が長年温め続けてきたSF企画が頓挫してしまった折の「穴埋め」として製作されたものだった。その頓挫したSF企画こそ、『フィフス・エレメント』(97)である。



 ベッソンは諦めなかった。そして幸運にも『レオン』の大ヒットの後、風向きは大きく変わった。彼のハリウッドでの存在感は増し、以前に比べて企画を立ち上げやすい立場となった。そんな中ベッソンは、このリベンジ・マッチを精算しないことには人生を1ミリも先に進めないとでも言うかのように、再度『フィフス・エレメント』に挑むことを決める。


 今度こそ失敗できない。後戻りさえもできない。その崖っぷちの執念が実り、人生を賭けた一作が世に誕生したのである。



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