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『バットマン・リターンズ』バートン節が狂い咲き!もはやヒーロー映画ではないバットマン

『バットマン・リターンズ』バートン節が狂い咲き!もはやヒーロー映画ではないバットマン


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続編製作を決意したティム・バートン



 前回の記事で取り上げたティム・バートン版『バットマン』(89)に続き、続編『バットマン・リターンズ』(92)についても語っておきたい。個人の見解として言わせてもらえば、1作目と比べて、こちらの方が断然、傑作。前回の記事で、『バットマン』がアメコミらしい勧善懲悪ドラマではなくフリークス対決であることを記したが、本作ではそれがさらに鮮明となり、狂気とカオスの物語となったのだから。


 まずはいつものようにストーリーをおさらいしておこう。クリスマスを迎えたゴッサム・シティを騒がせる怪人ペンギン。一方で、キャットウーマンと名乗る、つぎはぎスーツ姿の怪しい女性も現われる。この怪人たちは、ともにバットマンを敵視しており、利害関係の一致によって結託。バットマンこと、ブルース・ウェインは、ゴッサムの平和を脅かすふたりの敵を相手にしなければならなかった……。



 3千5百万ドルの製作費を費やした前作は、当時としては十分にビッグジバジェットの大作だった。これが4億ドル以上の世界興収を上げる大ヒットとなったことを受けて、この続編の製作費には前作の倍以上となる8千万ドルが投入されることになった。


 一作目の『バットマン』の直後、バートンは続編を作るなど考えてもいなかった。というのも、初めての大作の演出で疲れ果ててしまったから。映画の規模が大きくなればなるほど、口を出す人間は増え、必ずしも監督の思い通りの作品になるとは限らない。しかし、バートンを取り巻く状況は一作目の製作時とは変わっていた。


 『バットマン』に続いて手がけた『シザーハンズ』(90)もヒットに導き、今や彼は大衆の心をつかむヒットメーカーとしてハリウッドで確固たる地位を築いている。そこで彼は、『ヘザース ベロニカの熱い日』(89)でクレージーな青春劇を生み出したダニエル・ウォーターズに脚本を任せ、監督のみならずプロデュースも兼任し、より自由にバットマンの新たな物語を撮ろうと決意する。



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