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『パイレーツ・ロック』未公開シーンに刻まれた、名匠リチャード・カーティスのビートルズへ捧げる熱い想い

(c)Photofest / Getty Images

『パイレーツ・ロック』未公開シーンに刻まれた、名匠リチャード・カーティスのビートルズへ捧げる熱い想い

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本作に込められたビートルズへの想い



 では肝心の『パイレーツ・ロック』はどうだろう。


 時代背景を考えても、まさにビートルズが世界的な旋風を巻き起こしていた真っ只中。にもかかわらず、本作ではビートルズの曲が一つも流れない(権利上の都合だろうか)。しかしそれでもなお細かく見ていくと、やはりカーティスの思いが迸る箇所が自ずといくつも浮かび上がってくる。



『パイレーツ・ロック』(C) 2009 Universal Pictures and Medienproduktion Prometheus Filmgesellschaft mbH & Co. KG. All Rights Reserved.


 まず、本国版ポスターがアルバム「アビイ・ロード」へのオマージュとなっているのは誰もがすぐに気づくところだろう。そして、エンドクレジットが始まる間際、画面いっぱいに映し出される歴史的名盤の数々の先陣を切って「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」のジャケットが現れるのも忘れ難い一コマだ。


 さらには、海賊ラジオで深夜3時からの時間帯を受け持つ、隠匿者のごとき”ボブ”という登場人物が、どこかジョン・レノンを思わせる丸メガネ&長髪スタイルなのにも、隠れキャラめいていて何だかニヤリとしてしまう。




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