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『キャッシュトラック』ガイ・リッチーとジェイソン・ステイサム、年を重ねた二人で描くLAクライム ※注!ネタバレ含みます。

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『キャッシュトラック』ガイ・リッチーとジェイソン・ステイサム、年を重ねた二人で描くLAクライム ※注!ネタバレ含みます。

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※本記事は物語の核心に触れているため、映画をご覧になってから読むことをお勧めします。


Index


ガイ・リッチーとジェイソン・ステイサム、久しぶりのコンビ



 英国の監督ガイ・リッチーが、ジェイソン・ステイサムに出会ったのは90年代のこと。水泳の元選手で、モデルでもあったジェイソンの可能性にほれ込んだリッチーは、自身の監督デビュー作『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(98)で主役のひとりに起用し、映画は世界中でヒットした。


 そんなふたりは『キャッシュトラック』(21)で16年ぶりにコンビを組んだ。謎めいた主人公H(ジェイソン・ステイサム)が、現金輸送会社フォーティコ・セキュリティにやってくる冒頭から一気に画面に引き込まれ、最後まで飽きさせない。理屈ぬきで楽しめるエンタメに仕上がっているし、ビターチョコレートのようなホロ苦い味わいもいい。


『キャッシュトラック』予告


 初期のコンビ作『ロック、ストック……』や『スナッチ』(00)は英国の裏ストリートの活気があふれる作品で、当時のリッチーは30歳前後だったが、50代となった現在は、大作『シャーロック・ホームズ』シリーズ(09~)やミュージカル映画『アラジン』(19)の成功で、ハリウッドのヒットメイカーとしての地位も築いた。一方、彼が発掘したジェイソン・ステイサムも、すでに50代。シルベスター・スタローンの右腕を演じる『エクスペンダブルズ』シリーズや大人気の『ワイルド・スピード』シリーズへの出演もあり、今では多くの固定ファンを獲得するアクション映画界の大物スターになった。


 そんなふたりが久しぶりに組むことで、かつての作品群とは異なる個性が生まれている。




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