2022.01.07
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』あらすじ
世界中に正体が開かされてしまったピーター・パーカー。ピーターがスパイダーマンだという記憶を人々から消すために、危険な呪文を唱えたドクター・ストレンジ。その結果、マルチバースの扉が開かれ、過去シリーズのヴィラン達がスパイダーマンに襲い掛かる!最大の危機に晒されたピーターの「僕の責任だ。全員は救えない」という台詞の果てに、彼が下す選択とは――。今、ここに全ての運命が集結する!
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『ホームカミング』3部作、ついに最終章
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は、トム・ホランド主演によるマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)版『スパイダーマン』シリーズ(「『ホームカミング』3部作」とも呼ばれる)の“ひとまず”の完結編だ。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(16)で初登場を飾り、『スパイダーマン:ホームカミング』(17)で本格的に開幕したピーター・パーカーの物語が終幕を迎える。
早くからささやかれていたように、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』はいわゆる「ネタバレ厳禁」の作品だ。近年のMCU作品の例に漏れず、劇中にはサプライズが仕掛けられており、それが大きなお楽しみのひとつになっている。そこで本稿では、予告編でわかる以上のストーリーには言及することなく、映画の見どころを紹介するとともに、作品の核に迫っていくことにしたい。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』予告
前作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(19)のラストで、ピーター・パーカーは窮地に立たされた。ヴィランのミステリオ(ジェイク・ギレンホール)は、スパイダーマンに倒される直前にビデオメッセージを残しており、“親愛なる隣人”の正体がピーターであることを暴露したのである。たちまちピーターは有名人になったが、マスコミや人々からは疑念の目を向けられるようになった。
苦悩したピーターが頼ったのは、かつてともに戦ったドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)だ。「人々がスパイダーマンの正体を知らなかった頃に戻してほしい」と頼むピーターに、ストレンジは秘密の呪文を使うことで対処しようとする。しかし、呪文の途中にピーターがMJ(ゼンデイヤ)やネッド(ジェイコブ・バタロン)、メイおばさん(マリサ・トメイ)の記憶は残してほしいと言い出したことから事態は急変。ドクター・オクトパスやグリーン・ゴブリン、エレクトロといったヴィランたちが他のユニバースから出現してしまった。ストレンジは彼らを本来の居場所に戻そうとするが、それはヴィランたちが命を落とすことを意味する。ピーターは別の方法を模索するが……。