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『サンダーボルツ*』この一本がMCUの潮目を変える、異色作にしてニュー・スタンダード

(c)2025 MARVEL

『サンダーボルツ*』この一本がMCUの潮目を変える、異色作にしてニュー・スタンダード

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※本記事は物語の核心に触れているため、映画未見の方はご注意ください。


『サンダーボルツ*』あらすじ

NYの街に突如として現れた大きな黒い影。瞬く間に市民を消し去っていく謎の敵により、世界は再び大きな脅威と直面する。しかし、数々の敵から世界を救ってきたアベンジャーズは、そのピンチに姿を現さない。謎多きCIA長官のヴァレンティ-ナは、誰がこの脅威から世界を救うのかを問いかけるが、絶望の中立ち上がったのは、かつて洗脳されヒーローと対立した過去を持つウィンター・ソルジャーことバッキーだった。彼が仲間に誘ったのは、悪事を犯した過去を持つエレーナ、USエージェント(ジョン・ウォーカー)、レッド・ガーディアン(アレクセイ)、ゴースト、そしてタスクマスターだった。そこにボブと名乗る謎の男も現れ…


Index


この映画がMCUの潮目を変える



「ハリウッドには、たった1本の映画、たった1度の週末が業界全体を変えるという魔法がある。金曜日には不可能だったことが、月曜日には可能になるんだ。映画スタジオの経営者が、たったひとりでハリウッドの軌道を変えてしまうかもしれない」


 俳優・脚本家・プロデューサーのセス・ローゲンは先ごろ、ハリウッドの映画興行についてこう語った(https://www.youtube.com/watch?v=raF_QSr6K88)。たった1本のヒット作で映画市場の流れが変わり、業界のトレンドや未来にも影響が生じるということだ。もちろんローゲンは興行収入について話していたわけだが、「たった1本の映画がより大きな影響を与える」という意味では、きっと数字以外にも同じことが言えるのではないか。



『サンダーボルツ*』(c)2025 MARVEL


 映画『サンダーボルツ*』(25)は、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)にとって『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19)から6年ぶりとなる本格チームアップ作品だ。過去作に登場したサブキャラクターたち――それもスーパーヒーローとは決して呼べない、経歴に傷のある人びと――が、あるきっかけでチームを組むことになる。


 言わずもがな、従来のMCUにはなかった異色作だ。しかし、このたった1本の映画がMCUの潮目を変える。しばらく足踏みをつづけていたユニバースを激しく揺さぶる本作は、MCUファンはもちろん、しばらく離れていた人にも、まだ観たことのない人にもお薦めできる一本だ。




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