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『エイリアンVSプレデター』2大異星生物は、戦うべくして戦った!? 奇想天外、でもアツい

(c)Photofest / Getty Images

『エイリアンVSプレデター』2大異星生物は、戦うべくして戦った!? 奇想天外、でもアツい

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馬鹿げたコンセプトだからこそ、思い切り突き抜けられる



 かくしてできあがったストーリーは、こうだ。時代は2004年、つまり現代。ブーヴェ島の地下にピラミッドのような構造の建造物があることが発覚し、大企業ウェイランド社の調査隊が現地に向かう。メンバーはウェイランド社長を筆頭に、学者たちや兵士たち。そして一行の安全を確保するため、女性冒険家のアレクサがアドバイザーとして雇われた。彼女は、そもそもこの探検が危険であるとして異を唱えていたが、ウェイランドの熱意に押し切られてしまう。


 しかし、現地の危険はアレクサの想像をはるかに超えていた。地下のピラミッドは迷宮のような構造。そしてそこは、太古の昔、地球に飛来して人類に文明を授けたプレデターが作らせたものだった。プレデターは、ここにクイーン・エイリアンを幽閉し、百年に一度、卵を産ませては、成人と認められるための儀礼を行なっていた。それがエイリアンを狩ることだ。しかし、エイリアンは探検隊にも次々と襲いかかる。敵の敵は味方……という発想から、アレクサはプレデターとともに、これに立ち向かうことになる。



『エイリアンVSプレデター』(c)Photofest / Getty Images


 「エイリアンとプレデターが戦うというコンセプトは、そもそも馬鹿げている。だからこそ、思い切ったことができた」とアンダーソンは振り返る。ちなみに、一見馬鹿げているコンセプトを真剣に映画にする試みは、人気ホラーキャラクターが激突する前年の『フレディVSジェイソン』(03)でなされ、好評を博していたが、ここでも“敵の敵は味方”というアイデアが生かされていた。





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