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『バトルランナー』原作者も嫌った問題作!?いやいや、これはB級快作!

(c)Photofest / Getty Images

『バトルランナー』原作者も嫌った問題作!?いやいや、これはB級快作!

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『バトルランナー』の“粗”は嫌いじゃない!



 ホラー小説の大家スティーヴン・キングの原作による近未来アクション『ランニング・マン』(25)が日本公開された。大好きなエドガー・ライトの監督作ということもあり、筆者も大いに楽しんだ。貧富の差が拡大した世界で病気の娘を救うために、デスゲームを強いられるTVのリアリティショーに出場した男のサバイバル・ストーリー。ライトは原作に則り、スキのないつくりで本作を堂々たるエンタテインメントに仕立てている。


 じつは、この原作は1987年に一度映画化されている。当時を知るファンには言うまでもないが、ポール・マイケル・グレイザー監督、アーノルド・シュワルツェネッガー主演の『バトルランナー』がそれだ。ライトはこの映画に対して“面白かったが、粗もあった”とコメントしているが、裏を返せばその粗を消すことが今回の映画化の意図でもあったのだろう。しかし、あえて言わせてもらえば『バトルランナー』の粗は個人的に、そんなに嫌いではない。いや、むしろ好きだ!――と言い切って話を進めよう。



『バトルランナー』(c)Photofest / Getty Images


 本稿はそんな『バトルランナー』の魅力を語ることを目的としている。とはいえ、映画史に残る傑作であると主張する気はない。B級映画といえばB級映画だし、一般的な評価はそこに落ち着くだろう。それでも、B級なりの楽しさが伝われば幸いだ。


 まずは物語を簡単におさらい。舞台は貧富の格差が劇的に広がった近未来のアメリカ。無実の罪で投獄された警官ベン・リチャーズは、人気リアリティ番組「ランニング・マン」への出場を余儀なくされる。これは凶悪犯をランナーとして町に放ち、正義のハンター、通称ストーカーがこれ狩る、つまり処刑するという内容。ランナーとなったベンは他の囚人たちとともに、夜の街を必死に逃げ回ることになる。




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