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『コマンドー』「シュワルツェネッガーそのもの」を味わう倒錯と至福の90分

『コマンドー』「シュワルツェネッガーそのもの」を味わう倒錯と至福の90分

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TV放送で圧倒的な人気を誇る暴力映画



 アーノルド・シュワルツェネッガー主演のアクション映画『コマンドー』(85)が近年カルト化している。テレビ放送される際には、Twitter上で作品に関する大量のコメントが飛び交い、ストーリーを熟知したファンたちが盛り上がる。


 一説には、「TVのゴールデンタイムで最も多く放送された洋画」とも言われるが、人が簡単にかつ大量に死ぬ、全米でR指定の暴力的な映画が、お茶の間の支持をそこまで集めるというのは、なかなか倒錯的な状況だ。


 念のため『コマンドー』のストーリーをおさらいしておこう。かつて世界を股にかけ活躍した特殊部隊のリーダー、ジョン・メイトリクス(シュワルツェネッガー)は引退し、娘と2人平和に暮らしている。しかし、バル・ベルデという国でクーデーターを計画する軍事勢力がメイトリクスの娘を誘拐、大統領暗殺を彼に強要する。一旦は従うふりをしてバル・ベルデへ向かうメイトリクスだが、すぐさま取って返し、一人で軍事勢力を全滅させ、娘も無事で、めでたし。



 少々乱暴に説明してみたが、ストーリーに関しては、これで必要にして十分である。


 「シュワルツェネッガー主義」(洋泉社)の著者・てらさわホーク氏も同書の中でこう指摘している。「娘が攫われる冒頭10分と、およびこれを奪回するために主人公が敵を皆殺しにする終盤20分。上映時間90分というかなりタイトな尺にあって、これらの間の1時間すべてを取り払っても、実のところ『コマンドー』は物語として成立してしまう」


 では『コマンドー』のどこに、我々は魅せられるのか?結論を先に言ってしまえば、それは「シュワルツェネッガーの存在、そのもの」である。



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