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監督vsプロデューサー『スーパーマン』の撮影現場では何が起きていたのか?

監督vsプロデューサー『スーパーマン』の撮影現場では何が起きていたのか?


終わらない撮影



 1977年3月末、イギリスのシェパートン・スタジオでクランクインした『スーパーマン』は、最初にスーパーマンの故郷であるクリプトン星で、マーロン・ブランドを中心とした場面が撮影された。地球外の惑星だけに、下手をすればチープになりかねないシーンを、背景のスクリーンに顔を映し出すシンプルな発想が効果的な結果をもたらし、ブランドの演技も相まって幻想的かつ荘重な雰囲気が生まれた。このシーンを観たワーナー・ブラザースは、たちまち製作費の増額を申し出て、〈大作〉として作られようとしている『スーパーマン』をようやく理解し始めた。


 ところが、サルキンド親子は不満だった。確かにクリプトン星のシーンは素晴らしい。だが、あまりにも撮影日数と予算がかかりすぎていた。彼らは、監督のリチャード・ドナーを解任したいとワーナー・ブラザースに申し出た。ところがワーナーは、ドナーの実績と完成した映像の質の高さから解任に同意せず、以降もプロデューサーと監督の対立は燻り続けることになる。


 大作映画を続編と同時に撮影するというプロジェクトは、壮大な内容に加えて、飛行シーンをはじめ難易度の高いシーンが多いこともあって遅々として進まなかった。スケジュールの皺寄せで、1978年のサマーシーズン公開が絶望的となり、膨らむ一方の製作費も資金繰りに危うさをもたらしていた。早く、安く撮り進めるよう要求する製作総指揮のイリヤは、クリエイティブな要求に対しても金がかかるといって検討することもなく跳ね除けてしまうので、ドナーは嫌気がさしていた。プロデューサーと監督の対立は表面化して口をきくこともなくなり、稀に向き合うと怒鳴り合いになるのが常で、現場の円滑な進行にも支障をきたすようになってきた。



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