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オリジナル脚本とアイザック・アシモフの小説の融合から生まれた『アイ,ロボット』

オリジナル脚本とアイザック・アシモフの小説の融合から生まれた『アイ,ロボット』

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今なぜ『アイ,ロボット』が注目されるのか?



 アレックス・プロヤス監督のSF映画『アイ,ロボット』(04)は公開当時、興行成績(*1)もいまいちパッとしなかったし、映画評も高いとは言えないものだった。だが封切りから15年経過し、その雰囲気が変わってきていると感じる。例えば最近、筆者が大学の講義で「自分が好きな映像作品を論じろ」という課題を出すと、『アイ,ロボット』を選ぶ学生が少なくないのだ。これは、AIやロボット工学への関心の高まりが理由だと考えられ、公開当時よりも現在の方が注目されるようになったのだろう。


*1 製作費$120,000,000(推定)に対し、米国での興行成績は$144,801,023(IMDbによる)。ただし日本国内では37.5億円(一般社団法人日本映画製作者連盟による)と、それほど悪くない成績だった。



原案はオリジナル作品



 この映画の題名は、アイザック・アシモフの短編集「われはロボット」(50)から取ったものだが、物語はアシモフ作品と直接関係ない。その原案は、シナリオライターのジェフ・ヴィンターによる、オリジナルストーリー「Hardwired」であった。



(C)2017 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.


 ヴィンターは、アイオワ大学のワークショップで脚本家としての知識を身に付け、工員や英語講師、漫画家、バス運転手などを転々としながら脚本を書き続けた。こうして彼は、1995年に3本のスクリプトを完成させる。初めてFox 2000に売れた脚本がSFの「Spaceless」だったが、いくつものスタジオで開発会議とリライトが延々と繰り返されるデベロップメント・ヘル(開発地獄)に陥り、未だにクランクインされていない。


 ただ彼の才能は認められ、フルCG映画『ファイナルファンタジー』(01)の坂口博信による原案をリライトする仕事に就く。さらに犯罪モノの『Long Hello and Short Goodbye』が、1999年にドイツで映画化された。



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